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12月12日-04号

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  1. 中津市議会 2007-12-12
    12月12日-04号


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    平成 19年12月定例会(第4回)平成19年12月12日 午前9時30分招集出席議員 (28名) 1番 荒木ひろ子  2番 川内八千代   3番 福元義     4番 松葉民雄 5番 清水勝彦   6番 今吉次郎    7番 恒賀愼太郎   8番 古森三千年 9番 嶋澤司郎  10番 前田勝利   11番 小倉喜八郎  12番 武下英二13番 草野修一  14番 江渕稔    15番 藤野英司   16番 古江信一17番 山影智一  18番 須賀瑠美子  19番 今井義人   20番 馬場林21番 安藤豊治  24番 中村詔治   25番 中西伸之   26番 池田勝一27番 綿内一弘  28番 松田安人   29番 梶谷潔    30番 村上猛欠席議員 (2名)22番 奥山裕子  23番 井ノ口邦彦地方自治法第121条による出席者(28名)市長          新貝正勝     副市長         是永修治教育長         北山一彦     総務部長        奥田隆財務部長        河端宣利     地域医療対策局長    三ツ廣辰彦福祉保健部長      福田誠一     市民環境部長      長谷川光雄産業振興部長      合澤伸一     建設部長        茶屋正文上下水道部長      於久孝正     三光支所長       植山美洋本耶馬渓支所長     山田昌道     耶馬溪支所長      上永裕正山国支所長       立木和広     消防本部消防長     土田憲一消防本部次長      末廣勇      市民病院事務長     廣畑功会計管理者       松本洋一     総務課長        速水隆巳企画課長        梶谷俊司     財政課長        石川信二農政水産課長      中尾博行     工業振興課長      松下太都市計画課長      金谷英見     教育委員会管理課長   大塚秀勝教育委員会学校教育課長 池永正博     耶馬溪支所産業振興課長 田中陽一出席した議会事務局職員(3名)局長          清永信      次長          矢永信和議事係長        前田幸蔵 議事日程 ※追加議案上程~日程追加決定  議第179号 平成19年度中津市一般会計補正予算(第6号)  議第180号 平成19年度中津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)  議第181号 平成19年度中津市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)  議第182号 平成19年度中津市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)  議第183号 平成19年度中津市病院事業会計補正予算(第4号)  議第184号 中津市職員の給与に関する条例の一部改正について  議第185号 中津市立幼稚園職員の給与に関する条例の一部改正について  議第186号 中津市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について  議第187号 中津市職員の育児休業等に関する条例の一部改正について  議第188号 中津市水道事業職員の給与の種類及び基準に関する条例及び単純な労務に雇用される職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正について  以上、10件一括上程・提案理由説明 第1.一般質問     (質問者)     (質問の要旨)  8番 古森 三千年   1.公園の管理について     ①各公園の管理は     ②障がい者用のトイレは   2.土地の管理について     ①市有地の管理方法     ②遊休市有地に看板の設置を   3.道路の排水溝について  12番 武下 英二   1.農業用水路に排出される生活処理水の対策について   2.在宅医療の現状と今後の展望について  25番 中西 伸之   1.平成20年度米作の生産調整について     ①中津市全体の生産調整面積と各支所ごとの配分     ②米のブランド化     ③傾斜配分     ④耶馬溪支所における減反率の算出方法     ⑤休耕地の活用(飼料用稲等)  24番 中村 詔治   1.観光振興について     ①青の洞門   2.新情報通信網整備     ①今後のスケジュールと活用策は   3.高規格道路から今後の展望は     ①地域高規格道路中津日田道路)の整備に伴う地域振興策  26番 池田 勝一   1.地場企業の育成及び振興について     ①産業科学技術協議会の役割と今後の課題と地場企業の技術力向上のための施策     ②今後近い将来進出が予定されている企業     ③中津市の自動車関連産業  11番 小倉 喜八郎   1.蛎瀬川と自見川について     ①蛎瀬川河口の砂たい積     ②自見川の河口の砂の流出   2.全国学力テストの結果について     ①基礎基本定着状況調査の結果     ②全国学力学習状況調査の結果     ③ゆとり教育のねらい本日の会議に付した事件議事日程に同じ─────────────────────────────────────────────── ○議長(村上猛)  ただいまより、第4回中津市議会定例会を再開し、本日の会議を開きます。午前9時31分 お諮りいたします。 本日、市長より追加議案として議第179号から議第188号までの10件の提出がありました。 この際、追加議案上程の件を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、追加議案上程の件を日程に追加し議題とすることに決しました。 議第179号から議第188号までの10件を一括上程いたします。 市長から、提案理由の説明を求めます。市長。 ◎市長(新貝正勝)  本日、追加提出しました平成19年度各会計別補正予算及び条例の一部改正案の御審議をお願いするに先立ち、その概要について御説明申し上げます。 議第179号から議第183号につきましては、本年度の異動及び人事院勧告に伴う人件費の予算措置です。 続きまして、議第184号、議第185号につきましては、人事院勧告によるほか諸手当の見直しに伴う条例の一部改正です。 次に議第186号につきましては、一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律の一部改正による職員の休息時間の廃止に伴う条例の一部改正です。 最後に、議第187号、議第188号につきましては、地方公務員育児休業等に関する法律の一部改正に伴うその関連条例の一部改正です。 以上が、追加提出議案の概要でありますが、議員各位におかれましては何とぞ慎重に御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わらせていただきます。 ○議長(村上猛)  日程第1、一般質問を行います。 昨日に引き続き、通告により順次質問を許します。8番 古森議員。 ◆8番(古森三千年)  皆さん、おはようございます。親和会の古森三千年です。 何しろ私、皆さんの前に来てうまく言えないので、皆様方の御理解と力を貸してください。よろしくお願いします。 それでは、通告をしています3件を順次お尋ねします。 まず1番目の公園の管理についてですが、各公園の管理はだれが、いつ、どのような方法で管理しているのかをお尋ねします。 またトイレの表示、障がい者用の表示等は、どのように現状は表示されているかをお尋ねします。また、設計、建設のときに障がい者の方々が使用するときの場合を考えて、どのような協議をされて建設されているかを、お尋ねします。 私が話を聞いた人は県外から来られた人の話ですが、米山公園に行かれ、駐車場の西側に障がい者用の駐車場があります。この人は、1人で来られたようです。西側の入り口は狭くて、また排水溝のふたの段差もあり、なかなか入りにくいと言っていました。また、トイレは東側にあり、行ったら段差10センチぐらいの、これは飛び石というのですかね、あれが2カ所あって行けなかったようです。私もそれを聞いて、すぐ4カ所の公園を見に行きました。米山、鍋島、大貞、中津教育福祉会館です。私の見た目でも、改善するようなところが幾つかあると思っています。現状を見たことは、質問席でお尋ねします。 2番目の土地の管理ですが、市有地の管理はどの課でどのように管理されているかを、お尋ねします。私は今、農業委員をさせていただいて、立ち会いに行きましたところの横の田んぼです。荒れて草が1メートルぐらいの高さで枯れて、大変危険な状態になっておりました。その田でごみも焼かれているように見られました。その田んぼで管理している場合は、そういうものを置いたり、もう雑草になっております。なかなか許可が農業委員としてはおろされない状態です。そこで、また近所の方が言っていたのですが、その土地は市の土地と言われてびっくりしたところです。「どこが管理しているのですかね」と聞いたら、「それは市の土地ですよ」と。「ああ、そうですか」ということですね。そういうことで、管理をきちんとしてもらいたいと。しかし、連絡がないということでした。 それで私も、財政課に来てお尋ねしたのですけれども、「そこは私のところでは管理していません」ということで、尋ねてみたら、ある課でしたけれども。そういうことで、市民の方も表示がないために、どこに連絡していいかわからないということでした。 それで、3番目の道路の排水溝についてですが、今津小学校東側の、これは県道ですね、県道と思いますが、今津駅方面から植野方面に行く道路ですが、今津駅の方から植野方向でかなりの坂になっています、あの県道は。雨が降ったときに小学校の運動場の水も、こちらの県道の方に流れてくるようです。その県道の西側の市民の方から話を聞いたのですけれども、大水と大雨が降れば水がたくさん流れるのですけれども、みんな民家の方に流れてくるということです。行ってみたら、家の犬走りというのですかね、コンクリがひび割れています。その水で土が流され、その前にも空き地があるのですけれども、空き地のところにも大きな穴が開いて、なっております。 そういうことで、県道ですけれども、県と協議をして水のはける側溝が欲しいと言っていましたので、そういう市と県で協議して、その側溝が早くできないかということでお尋ねします。 これで、1回目の質問を終わります。 ○議長(村上猛)  建設部長。 ◎建設部長(茶屋正文)  まず最初に、公園の管理の方からお答えをしたいと思います。 中津市の都市公園につきましては、現在22カ所公園がございます。そのうち3公園、三つの公園ですが、米山公園、はな公園それに大貞公園には管理人を配置しまして、公園の利用者の指導、施設の点検、公園内の清掃、除草等の管理を行っております。業務日誌によりまして、毎日の報告を受けております。これは、1カ月まとめての報告になりますけれども、報告を受けております。また、その他の公園につきましては、委託管理業者に年間の管理業務の契約を行いまして、毎月、写真、日報等で報告を提出してもらっております。 それと身障者のトイレの考え方でございますが、公共の施設でトイレをつくる場合につきましては必ず今、身障者のトイレをつくるようにしております。それは当然、米山の例が出ましたけれども、身障者のトイレにつきましては身障者の車いすで上がれるようなそういう考えのもとにトイレをつくっているということでございます。 それと、今御指摘がありました米山公園の障がい者のトイレにつきましては、確かに段差がございます。それで今、都市計画の方では早急にその段差の解消について改善をするようにしております。 それと、駐車場からトイレの方向に、こちらがトイレですよというその表示がわかりにくいということでございますので、その表示についても今後ちょっと考えていきたいな。その他のトイレにつきましても、そういうわかりにくい部分については今後改善をしていきたいというふうに考えております。 それと3番目の道路排水のことでございますが、お答えをいたします。 御質問の道路につきましては、県道の鍋島植野線でございます。現在、大分県が道路改良を実施中です。実施主体の中津土木事務所の見解でございますが、改良区間は約700メートルを2区間に分けて行っておりまして、現在、第1工区を整備中でございます。質問の排水溝の整備箇所につきましては第2工区に属しますので、整備の時期にまだ時間がかかるわけでございます。それで御指摘の側溝整備につきましては、先行的に施工する方向で地元と協議を行い、早急に対応したいとのそういう回答をいただきましたので、市といたしましても早期整備が図られるように大分県に要望していきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  財務部長。 ◎財務部長(河端宣利)  市有地の管理につきまして、お答えをいたします。 市有地の管理につきましては、行政目的で使用している行政財産は各所管課が管理をしています。また行政目的のない普通財産につきましては、本庁の管財課と各支所の財務課が管理をしています。管理の方法につきましては、遊休地の形態等によりましてさく等を設置し、定期的に巡回点検を行い、また草刈りなども実施をし、維持管理を行っているところであります。以上でございます。 ○議長(村上猛)  古森議員。 ◆8番(古森三千年)  どうも、ありがとうございました。 それでは、私が見たままの公園3カ所について述べさせてもらいます。 これ米山公園ですけれども、私が入ったのは正面から行って第2駐車場から入ったと思います。あそこは常時オープン状態になっているようです。今言ったように障がい者の方の駐車場は、その駐車場の西側、こっちから左手側なのですけれども、それにマークがあります。それで、その向こうに管理棟があって、そこにもトイレがあります。そこが滑らかなスロープ状になって、行きよかったなと思いました。しかし米山公園は、そこには障がい者の方のトイレはありません。東側の駐車場のすぐ横にあるのですけれども、そこから今部長が言われたように段差があって行かれません。我々はもう、ちょんちょんと上がって行かれるのですけれども。その障がい者の方は、そこを狭いところを通って、またずうっとそこの駐車場の前を通るのですね、この東側のトイレへ行くのに。そしたら今言ったように飛び石というのか、という状態のコンクリが2カ所あって、我々はぽんぽんと飛んでも、もう私なんか年ですからつまずくおそれもあります。そういうことで、なかなか行きにくいと。それで今言ったように表示がない、表示はあるけれども見にくいと。まず東側のトイレの表示から言うと、もう表示というのは、トイレとはわからないですね。やっぱり皆さん、我々も選挙中によくお借りするのですけれども、やっぱりこのWC、便所とか、もう余り体裁は要らないと思うのですね。トイレに行くときには早く行きたいというのが皆さんのあれですから。だから東側のトイレのところには自転車置き場というのは大きく見えます。それで自転車置き場かなと思って私行ったら、こっち側に管理棟、中の方にトイレの、それはマークはあります、小さいマークは。そういうことで見にくいと。私が一番今日言いたいことは、その表示が見にくいということです。ないとは言いません、あります。 それで今度は、今言ったように東側にその障がい者の方がずうっと前を通って、もうそこにすぐあるのですけれども段があるために行かれないということです。それで、ずうっと言ったら、今言った西側。そうしたら、そこの東側のトイレは、こちら駐車場から見ればわからないですね、この北側から見なければ、そのトイレと小さなマークは。このマーク。米山に行ったら、こっち側の東側は北向いているのです、入り口が。駐車場から見えないのですよ。それだから駐車場から見えるように、建物にもWCとか何々のしてもらえればですね。昔のようにトイレというような形、みんな一緒なら「ああ、あそこトイレ」とわかるのですけれども、今トイレの建て方もなかなか近代化でわからないので、やっぱりそういう、本当にもう表示が必要だと思います。 そういうことで、米山の方は何ですかね段差。それで東側はトイレですから、西側にあっても、西側から回っても東側のトイレに行かなければいけないということで、今部長が言われたように、早くそういう段差の1メートルぐらいのスロープを付けてやれば、トイレにもそういう方が行きやすいと思っております。 その点、私から見た改善するところは、最後に言います。今は見たままで言いますけれども。 それと鍋島ですかね、鍋島公園、これ近隣公園で、これなかなかいろいろと問題が、これ10キロ以内かね、範囲内は、その近隣公園というような。そこでもう皆さんも御承知のとおりかなり遠いところにあるのですけれども、ここも入り口が3カ所あります。これ、あそこもやっぱり道路がいくらか入ってから坂になっているのですけれども、その一番の右側ですかね、一番広いところ。これもちょっと高齢者の方がちょうど通って聞いたのですけれども、ちょっとスロープみたいなところが入り口が欲しいなと。ここも便所がまん中にあります。そこは小さい、ここは途中から入る、まん中から入るところが一番近いのですけれども、便所は。まん中とこっち最初の大きなところです。それで一番北側が車の駐車場に現在なっているようです。そこから障がい者の方は来られるのですけれども、高齢者の方が公園に入るのには、そこのちょっと段があるから、ちょっと入りにくいなと、これがスロープ状のところが少しでもあったら入りいいのですけれどもという話をしていました。鍋島の公園の方は……。 それと看板の注意事項に、あれ「鍋島地区」、「鍋島区」と書いているのですかね、看板には、注意事項みたいなのは。看板が2カ所ぐらい立っております、あれ一番最後に「鍋島地区」、「鍋島区」とか注意書きの最後に書かれているようです。 管理は、そういう鍋島の方も一緒に応援して管理してもらっていると思いますけれども、ああいう看板のそれはちょっとわからなかったけれども……。で1カ所、看板がはがれて大変危険でした。そして、あそこは遊具がたくさんあります。これまた後でいいのですけれども、この遊具に対してまだこれ、公園内にあるのですけれども、その点検はどのようにされているのかをちょっと、今忘れないうちにお尋ねします。 ○議長(村上猛)  都市計画課長。 ◎都市計画課長(金谷英見)  鍋島公園の関係の遊具の関係で、いいのでしょうか。 先ほど部長が言いましたように、公園の管理につきましては説明したとおりでございますが、遊具の管理等につきましては一応今、職員が、いろいろ今事故が起こっておりますので、大体2カ月から3カ月に1回点検に伺っている状況でございます。以上です。 ○議長(村上猛)  古森議員。 ◆8番(古森三千年)  そうですね、最近というのが19年6月30日に大貞でブランコの金具が破損して脱落したというのは損害のあれで、場所のあれでもう載っていますけれども、今こういう遊具でもしなければ、特にブランコですかね、これ昔もあったとは思うのですけれども、今は頻繁にやっぱり事故が発生しておりますので、そういう遊具の点検を確実に行ってもらいたいということです。時々は皆さんも行って点検すると。ただ任せる任せるではなくて、時々はやっぱり抜き打ち検査みたいなことを行ってもらいたいということで、これは要望としておきます。 それと3番目の大貞公園ですか、これは加来の方から私は行きました、加来の南側の方から。球場のあるほうですね。そして球場の横に管理室があります、その裏に、トイレがあるようです。管理室の北側のトイレは非常にわかりにくい、本当に言って。こうのぞいてみたら、奥の方に障がい者のトイレのマークが、小さいマークがドアに書かれております。その左右に、またあるそうです。そこの段差を計ったら、そこの管理室と、この通路から行く段差が5センチあります。だから、そういうところがやっぱり鉄板なりぽっと敷いてやれば改善できるのではないかなと思います。 それと、その管理室の通路があって、通路というのが、公園に行く通路ですね、その今度西側にまたトイレがあります。このトイレは、これは昔風というのか、あれはどこの……管理が違うようですけれども、見たところ、野球の人がスパイクをはいて行くのはいいのですけれども、そこは高さが1メートルぐらいあります、トイレに行くの、こう上っていくのに。盛り土のようなところにトイレがあります。その足場というのか、ぽっとトイレの足を掛けるところですか、そこの下の土がもうなくなって非常に危険な状態です。あれ、ぽっと踏み外して、土がなかったら、あれぽろっともげたときに、ここのあごとかぱたっといくと思うのですよ。そういうことで、野球のスパイクをはいた方は土があるから行きやすいと思うのですけれども、やっぱりあそこはもう、こちらのトイレの表示をしたらもう撤去できるのではないかなと思います。そして、その通路をずっと……また話が飛びますけれども、その通路をずっと行って公園に行くところに、排水溝ですかね、30センチの5センチの、ずうっとあります。障がい者の方が行かれるには、その段差を乗り越えて行かなければなりません。それが、まず一つ。 それをずうっと北側に公園の中を進みますと、西側にトイレがあります、芝生を敷いている西側に。そこは障がい者のトイレもあるのですけれども、そこも表示がよくわからない、近くにいれば、わかりますけれども。そこの障がい者のトイレに行かれる方は、女子便所の方に行く通路と一緒になっておりますけれども、男子便所はこちらで段差があります。女子のここを行かれるこの角が直角になっております。障がい者の方が車いすで行ったら、こうしてぽっと曲がる。このRを少し取ってやれば楽に回れるのではないかと思いますのでね、そういう……。トイレばかり見て回っていると思われたかもしれないけれども、そういうことに気づいた。 そして今度はもう1カ所、トイレがあるのは、これはものすごく皆さん便利でいいと思います。今度は東側にまたトイレがありますね、最近。これは一番新しいトイレと思います。これがアーチ型というか山型になっております、東側のトイレは、その大貞公園の。これも表示が何もありません。そして今言ったように、そこも溝があります、前に。両サイドをこう、両方から下りられるのですよ。こう行ってこう下りられるけど、その前に今言ったように側溝、側溝というのか5センチの30センチ幅の緩やかなのがずうっと公園にはありますけれども、それに何もありません。それで、そこの東側の障がい者のトイレには、ドアにも表示がありません。何もありませんでした。 そういうことで、せっかくあるのですから、そういうのを利用してもらうということはできないかと思います。そして看板ですか、「ただいま警備中」という看板か何かあった。それはトイレに横向きにこうくっつけている、公園、トイレの手すりの。そういうことで、見にくい。 それで、すみません、さっき西側の公園の芝生の西側のトイレですけれども、その前にも側溝があります。だから、全部便所があってものすごくいいのですけれども、我々は飛び越えます、ぽんと越えることはできるのですけれども、車いすですから、ちょっと同じうまくいけばいいのですけれども、ぽとっと渡るときには、こうなるのではないかということですので、そういう私が見たこと、感じたことを今言っているのですけれども。 そして4番目の、最近できた中津教育福祉センターですか、ここのトイレはものすごくいいですね、私は初めて見ました。ずうっとトイレを拝見したら、寝てできるトイレは初めて見ました、私は。「ええっ、本当ですか」と言ったら「はい、そうですよ」と。「これトイレですか」と言ったら「はい」と。寝てできるトイレというのは本当……。「時々使用されますか」と言ったら「はい、使用されています」と。そういう方がやっぱりそういうトイレがあったら助かっていいのではないかということで、本当あのトイレを見て私は感心しました。そこの、やっぱり外から来るところは、そこにもマークがあります、これだけのトイレと。あそこは、こう向いております。だから、やっぱりWCとかあったら、外でする人が歩いて散歩したりすぐ人がすぐわかるような表示を私はしてもらいたいということです。もう本当、何回も言うようですけれども、だても何も要らないので、そういうトイレに行くときは、もう我々もそうですけれども、「どこか、どこか」というときが多いですからね。特に障がい者の方が急いで行かれませんのでね。やっぱり、そういうところの段差をなくしたり、改善をしてもらいたいというのが私の要望です。 それで私ももうちょっとしゃべりますけれども、今の私なりに見たことをまとめてお願いしたいのは、今言ったように表示がわかりにくいというのが、遠くから見てもわかりやすい表示をしてもらいたいというのが私の現在の気持ちです。それで、段差が多いということですね。今言ったように、すぐできるのではないかと思います、そういうのは。米山から言うと、障がい者用の専用駐車場の変更をしてもらいたいですね。今言ったようにスロープ式にすれば、こちらのすぐ近い便所の方に。向こうに止めても、向こうの東側の便所は障がい者の方の便所がないのですから、こちらにしてそれを変更してもらいたいと。それで、段差があるために、今言ったようにスロープ状にしてもらいたいということです。東側のトイレが近くなって便利と、わざわざこう回って行かなくてもいいのではないかと思います。 それと鍋島公園ですか、これは近隣公園で、ちょっと駐車場というのはいろいろ問題があるようですけれども、やっぱり駐車場の看板がなかなか見にくいということです。これはいろいろあると思います、近隣公園の関係上。 それと入り口が3カ所あるが、2カ所というか、一番大きい入り口のところに、ちょっとスロープ状のそういう通り道が欲しいというのが、これは高齢者の方が入園するときに、やっぱり一生懸命歩いて散歩しよう、ウォーキングしよう……まあウォーキングと散歩は一緒ですけれども、そういう体の健康管理も兼ねて来る方もおられるようですので、上がりやすいようにしてもらいたいということです。 何回も繰り返しますけれども、これは大貞ですけれども、各トイレの前に段差がある。これは鉄板なりぽっと敷けば、すぐ改善できるのではないかと思います。今言ったように、また最後にまた繰り返しますけれども、東側のトイレに身障のマークも何もない、トイレのドアにもないということです。それで今言ったように、大貞の管理室の通路の西側のトイレは高いところにあるのですけれども、これスパイクをはいて上がるのですけれども、そこの段差の早く修正なり、これは言ったように撤去できるものなら撤去した方がいいのではないかと私は思います。 そういうことで、公園の気がついた点ですけれども、部長の方から何かあればお願いします。 ○議長(村上猛)  建設部長。 ◎建設部長(茶屋正文)  トイレで、公園のあり方で古森議員の方から、市民の立場で見られた目で御指摘をいただきました。私どもも22カ所の都市公園につきまして再点検をしまして、わかりやすい表示とかトイレについての段差とか、そういう部分をもう一度点検をし直して解消していきたいというふうに思います。 それと、今回御指摘がありましたので、トイレを点検する中で大貞の三沢の野球場の御指摘のトイレにつきましては、スロープになった古いトイレの部分ですが、その部分につきましては、もう応急措置をしました。それで、早急にできる分については早急にしていきたいというふうに考えております。米山の分につきましても、表示等はわかりやすいような表示を設置していきたいというふうに考えています。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  トイレの問題でございますが、米山公園、鍋島公園、大貞公園等のお話がございました。今、部長からも申し上げましたように、表示が見にくいとかそれから非常に使いづらい、もうおっしゃるとおりだと思うのです。例えば中津市立図書館、あれも昔は表示がものすごくわかりにくくて、高齢者の方がいつも迷っているのですね、トイレはどっちだろうか、どっちだろうかと。それで、聞きましたら設計会社の方が、その表示についても非常に指示が厳しくて、毎年点検に来て、そのたびにわかりやすくしていた表示をみんな撤去するらしいのですよ。それでは、ではそれは一体いつまでそういう設計者に権限があるのだと。私たちはつくってもらって、そしてそれを受けたわけですから、それを市民が使いやすいようにするのはあたりまえな話ではないかと、一体どこにそんな権限があるのだということでやりました。そうしたら、「もう、それは結構です」ということになりまして、今は表示がちゃんとできるようになりました。 それから教育福祉会館につきましては、非常におほめをいただきましてありがとうございました。これは市民の方々それから設計者の方々がいろいろ話し合いをしまして、特に設計者の方が非常に先進的なことを考えていただきました。そういったことから、今のようなものになったというふうに思っています。ただ、外側のところにあるトイレ、これについては表示がなかったのです。それで非常に不便。行ってみたら表示が全くない、どこから入るのかわからない。ですから、何で早くやらないのだと。ところが、管理をしている人は知っているというわけですよ。みんなが困っているというのを知っている。知っているのだったら早くやったらどうだと、1週間以内にやれというようなことで、外側の表示を付けた次第でございます。 今御指摘ありましたように、こういうそれぞれのところの表示それからスロープ等を、そんなにお金のかかる話ではないと思いますので、早急に対策を講じていきたいというふうに思います。 ○議長(村上猛)  古森議員。
    ◆8番(古森三千年)  はい、どうもありがとうございました。 トイレというのは、やっぱり今皆さんが一番に使用するところですので、そして一番これがなければ大変なことで。至急にと今ありがたいお言葉をちょうだいしまして、どうもありがとうございます。お願いします。 それでは2番目の、私はすぐこれは「管理、管理」と言うのですけれども、市有地ですが。市有地の管理はこういうことをやっていると。私がちょっと今言ったように、ある場所を立ち会ったところは、くいも何もなくて、今言ったように草が生えて危険ですということです。それで隣の方も、草は刈ってもいいのですけれどもどこに連絡して、よその土地に勝手に入って刈るわけにはいかないということで言っていましたけれども、それはそうです。だから、そこだけかもわかりませんが、くいも何もないで表示もないので、市民の方は知っているのですよ、その近所の方は「市の土地ですよ」、「ああ、そうですか」と。さっき言ったように草は刈ってやってもいいのですけれども、勝手に刈られないからね、連絡はどこにしていいかわからないということですので、それでいろいろ話を聞いたのですけれども、刈りたい人もある、それにはまた言ったように中津市の土地ですけれどもどこに連絡したらいいかわからないということで、私は思うには、管理者は中津市でいいけれども、そこに何々課と書いてやればそこの方にすぐ連絡すると思うのですね。やっぱり、今いろいろ部長から言われたように、いろいろなところで管理しているようですから、そういうのは市民の方はよくわからないので、その何々課、何々課と書いてあれば、「何々課につないでください、お願いします」と言って連絡をしやすいのではないかと思いますけれども、その点はどうですか、できないのですかね。 ○議長(村上猛)  財務部長。 ◎財務部長(河端宣利)  遊休市有地の管理につきましては、日頃から適切な管理に努めているところでありますけれども、範囲も広くてすべてに管理の目が行き届かないというのが現状でございます。議員がお気づきのところがあったり、市民の方から具体的に問い合わせ等があれば、お知らせをお願いしたいと思います。現地の状況等を確認しまして、対応策を考えてまいりたい、このように思っています。よろしくお願いします。 ○議長(村上猛)  古森議員。 ◆8番(古森三千年)  なかなかこれは、やっぱり本当たくさんあって大変だと思います。それは、わかります。そこは家の近くとか、民家ですか、場所場所で……私は全部しろというのではありません。そういう場所、皆さんが周りは民家があったり田んぼをつくったりしている中でぽつんとそこにあるところを、私はこれは言っています。私はわかります、それも本当これ全部書いたら大変なお金もかかって大変なことだと思いますけれども、市民の方からそう言われて見たら、やっぱりなるほどと私も納得するようなところでしたのでね。 もう一つ、ここは看板はないと思うのですけれどもね、万田の鶴居郵便局、あの横が、私も知らなかったのですけれども、前は派出所があったのですね。あの跡が中津市の土地とは知らなかった、派出所の。あそこは、くいを打っています。それで郵便局の方に、「どうですか、あそこの土地」と言ったのですけれども、何かひょろ長いので駐車場としては借りにくいということで、私たちも本当あそこの郵便局の前に車がたくさんとまって寄りにくいのですけれどもね。そういうところで、やっぱり草が生えたり、そこは看板はないと思うのですけれども、ああいう民家とか連絡、だれかまた何か駐車場で貸してくださいよという電話もあるかもわかりませんのでね、ここが必要だ、ここが必要だなというところは見て、全部私がさっき言ったように申しません。そういうところで、ちゃんとした、はっきりとした看板、連絡……看板というのは連絡先ですね、をしてもらいたいというのが私の希望です。 これは、まだまだ時間と、これはかかると思うのですけれども、これは要望として、やっぱり難しいですかね。これは要望とします。市民としてはそういう土地の管理は1カ所にしてもらいたいという、これはもう要望です。これから検討してもらいたいという要望をしておきますので、よろしくお願いします。 最後になりますけれども、これも要望です。県道の件ですけれども、部長が大変温かい言葉をいただきましたので、もうなるべくなら早くこれが達成できるように要望としておきます。 それと看板ですね、これもできるところを早くお願いしまして、私の質問を終わります。どうも、ありがとうございました。 ○議長(村上猛)  12番 武下議員。 ◆12番(武下英二)  おはようございます。会派、前進の武下英二でございます。 今朝ほど何気なくテレビをつけましたところ、新貝市長の顔がテレビに放映されておりまして、内容を見ますと公共事業を市勢の発展に結びつけた市として、中津市がNHKのテレビで全国放送されたわけでございます。前の方は失敗例、中津の方は成功例ということで紹介をされました。これにつきましてはダイハツ工業の進出に伴いまして、港の整備や市長がよく尽力されております高速道路、また中津日田地域高規格道路というような大型の公共事業は、限られた財源の中で最大の効果を生んだのだという評価が全国放送になったのではないかというふうに感じております。こういうことは、新貝市政1期4年間の実績そのものを具現すると言っても過言ではなかろうかと思っております。2期目は、市長がもろもろ取り組みをされまして、全国的にも評価をされました。こういうことで、市長の一言ひとこと発する言葉が重みを増してくるということの中で、慎重になるかもわかりませんけれども、大いに奮闘することを期待いたします。頑張ってください。 それでは、通告に従いまして順次質問いたしますので、御答弁のほどをよろしくお願いいたします。 まず最初に、農業水路に排出される生活処理水の対策について、産業振興部長にお尋ねいたします。 昨日の松田議員からも御質問がございましたけれども、今年度から農業政策の一環として品目横断的経営安定対策とともに取り組まれている制度に、農地・水・環境向上対策がありますが、この対策は生態系や景観の保全に努める農村環境の向上活動、また農地や農業用水などの保全向上のために地域ぐるみで行う共同活動に対して、基礎支援などを行う助成制度で、5年間の継続事業であります。しかし中津市は、この助成制度を活用できる地域は、農業振興地域内の農地地区内を対象としていますので、この制度の恩恵を受ける地域は限られていますが、農業従事者が減少し高齢化する中で、非農家の方々のマンパワーの支援を受けることのできる事業内容でもありますので、初年度の事業成果を大いに期待しているところでございます。 このように今年度から農業用水路の清掃費や補修費にも充てられることのできる助成制度が施行されているわけでございますけれども、農業用水路の現状を見ますと、近年にほ場整備されている農地は取水は専用のパイプラインで水を取り、排水は専用の排水路を利用するというようなシステムになっております。他方、全く農地整備をしてない、ほ場整備をしてない未整備の農地に通じる水路は、田植えをするため、水貯めをするための用水路、そして要らなくなったときの排水路、それを兼ねておりまして、そういう用水路と排水路を兼ねた水路は、必ずと言っていいほど農村集落の中を通って行っているわけでございます。そのために、この用水路と排水路を兼ねたこの農業用水路が、皆様の生活する排水路となっているのも事実であります。そのために、農閑期の間、水を水路に通水しない期間は、農業用水路に各家庭から流された生活排水がよどんで、水質の汚濁や汚泥のたい積を招き、悪臭を放つ結果となっております。 つきましては、まず第1点目として市内の各家庭から流される生活排水による農業用水路の水質の汚濁や汚泥のたい積の現状を市としてはどのように把握されているのか、お尋ねをいたします。 2点目として、荒瀬水系の通年通水、1年間を通じて水を流す取り組みについて、お尋ねをいたします。 この生活排水による水路の水質の汚濁等を軽減するために、中津地区内の大井手土地改良区内では、水量の差はあるものの、年間を通じて水路の幹線に通水を行い、一応の成果は得ているようでございますけれども、荒瀬水系では現在まで農閑期は通水をしておりませんでした。幸いに荒瀬井堰土地改良区では来年度から農閑期の間も幹線水路に設置しました防火用水設備19カ所にそれぞれ40トンの水をためるために、改良区が持っています毎秒0.3トンの取水権、農閑期に持っている0.3トンの取水権を行使するとの計画がありますので、この取水した水を活用して支川の水路に通水すれば、水質汚濁等の軽減を図ることができると思いますが、こうした取り組みについて市の考え方をお伺いいたします。 3点目として、通水を必要とする水路の支川のすべてに水を流しますと、大井手並びに荒瀬改良区が現在持っています水路の維持通水のための取水権では不足すると思われますので、維持通水のために取水量を増やすように国に働きかける考えはないか、お尋ねをいたします。 続きまして、中津市における在宅医療の現状と今後の展望について、お尋ねをいたします。 中津の市民病院をはじめ地方の医師不足が全国的な社会問題となっていることは言うまでもないことでございますが、超高齢社会を迎えるにあたって、好むと好まざるとにかかわらず医療、看護等介護の場が自宅で行われるケースが増えてくることは間違いないと確信をしているところでございます。しかし、中津市内の開業医において患者の求めに応じて患者の急変時に在宅を訪問して診療を行う開業医の先生が何人いるのか、大変わかりにくい状況にあります。しかも、この往診をしてくれる開業医がいない地区や、現在往診はしていても高齢のためにいつ往診をやめられるかわからない開業医の先生も見受けられます。こうした急変時の短期間の訪問診療でさえ医師の不足が懸念される中で、何らかの疾患を抱え、定期的に医療を受ける必要がある慢性疾患の患者に対しまして、自宅に定期的に訪問し診療や看護などを行い、患者の状態の維持、向上を図ろうとする在宅医療の取り組みがどの程度、中津市で行われているのか大変不安であります。 この在宅医療には、お医者さんが患者の家を訪問する往診と、治療を行う在宅医療、看護師が訪問する訪問看護、作業療法士や理学療法士による訪問リハビリテーション、歯科医師が行う訪問歯科診療などがあります。こうした在宅医療をはじめ、訪問看護や訪問介護等の充実を図るためには、各関係機関において自己完結的な支援にとどまることなく、医療と保健と福祉の各機関が緊密な連携をとることが必要であることは周知のとおりであります。 つきましては、在宅医療を推進する立場に立って、中津市の医療、保健、福祉の連携の現状をどのように認識されているのか、地域医療対策局長並びに福祉保健部長にお尋ねをいたします。 まず、地域医療対策局長にお尋ねをいたします。在宅診療を推進するためには、地域の診療所や中小の病院の医師や歯科医師が積極的に取り組んでいただくことを期待するわけでございますが、医師の意識改革や医療機関の連携の強化も必要であると思いますので、現在の医師会や行政の取り組み状況並びに今後の展開についての考えを教えていただきたいと思います。 次に、福祉保健部長にお尋ねをいたします。介護保険の被保険者である寝たきりのお年寄りや難病患者など、在宅で診療を受けている方が市内にも多くいらっしゃると思いますが、病院の経営や介護保険事業など携わっている行政として、医療と保健、福祉の連携について現状をどのように認識されているのか、教えてください。 続きまして、福祉保健部長に次の2点についてお尋ねをします。 まず第1点目として、在宅医療の推進について市の考え方をお尋ねいたします。 厚生労働省は、慢性期の高齢者が長期入院する療養病床を介護施設や在宅医療へと移行することにより、医療費を削減するために2005年10月時点で38万床ある療養病床を2012年度までに15万床に減らす方針である旨の新聞報道がなされました。また先日は大分県でも、県内の療養病床を削減する検討会の初会合が開催され、介護型病床1,245床を全廃、すべてを廃止する、医療療養型病床2,363床を4割削減するとのテレビ放送もありました。さらに、入院の期間を14日間に短縮する施策も浮上している中で、在宅医療を推進する上で在宅医療をどのようにとらえ、どのようにかかわっていこうとするのか、市の考え方を教えてください。 2点目として、地域で在宅医療を支えるシステムづくりについてお尋ねします。ただ、この質問項目につきましては若干内容を変更しておりますので、答弁のほどよろしくお願いいたします。 内容でございますが、在宅医療の場合、医療のみでは解決できないこともありますし、家族の協力がなければ解決できないことも多々あります。それだけに、在宅医療は家族に負担のかかる医療であることも事実であります。しかし、家族に介護力、家族が病気の方の介護をする力がない、介護力がない家庭が多いことも事実であります。しかし、前述しましたように、好むと好まざるとにかかわらず、入院医療から在宅医療に移行せざるを得ない慢性疾患の高齢者の患者さんが必然的に増加すると考えられますので、こうした患者さんのためにも地域で在宅医療を支えるシステムづくりができないか、お尋ねをいたします。 以上をもちまして、第1回目の質問といたします。御答弁のほど、よろしくお願いいたします。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  それでは議員の3点の質問について、回答いたします。 まず最初に、生活排水による状況把握ができているかということでございますが、近年これは、その荒瀬水系におかれましても、宅地化や開発で農業用水路が本来の用途とは異なって、生活排水路も兼ねたようになっております。特に荒瀬水路の場合は非常に、場所によっては深いところもございますし、以前のように管理がうまくいっていない状況等もございます。それによりまして、土砂や草が流れを妨げて、流水の少ないところではよどみが発生しておりまして、悪臭等が発生しているという現状もございます。そういう状況については、十分把握はいたしております。 次に、年間通水による排水の改善はということでございますが、年間通水いたしました場合に、冬場においては特に麦作に被害を及ぼすことがございます。そういう関係で、下流域等の調査をしながら、地元の方々とも協議が必要であろうと思っております。よって、この件につきましては土地改良区や生活環境課、排水対策課など関係各機関と連携をとりながら、年間通水に向けた努力を行っていきたいというふうに思っております。 それと取水権の問題でございますが、これについては水路管理者の方と話し合いまして、荒瀬の方が取水権を広げるということであれば、荒瀬とともに年間通水のための努力をするために、国あたりに働きかけていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(村上猛)  地域医療対策局長。 ◎地域医療対策局長(三ツ廣辰彦)  在宅医療の取り組みと今後の展望についてという御質問でございます。 在宅医療の取り組みでございますが、全国的に少子化が進む中で、国におきましては在宅医療の体制整備として、1、適切な在宅医療を提供できる医療機関の確保と医療情報の提供の推進、2、医療・福祉等患者の相談に全般的に対応できる体制の整備、3、在宅医療の適切な導入、患者へのわかりやすい説明、4、在宅患者への在宅医療支援体制の整備、かかりつけ医の定着・普及、5、在宅医療関連サービスの推進などを掲げ、大分県においても、地域保健医療計画の中で、在宅医療の体制整備の推進を挙げているところでもございます。 このような中で、在宅医療につきましては、医療、保健、福祉と関係機関は多岐多様にわたり、その相互な密接な連携が必要でありますので、今後、地域医療対策局といたしましても関係各課はもとより、大分県や医師会などの関係機関と共同して、在宅医療についての体制づくりを図っていくことが重要だと思っております。 また、在宅医療の中の医療体制につきましては、看護や介護が中心の在宅医療、患者自ら医療技術を用いる在宅医療、在宅末期医療の三つに分類され、それぞれの在宅医療の特性に応じた医療体制づくりをすることが必要であり、これを実現するには医師会や地域における医師の役割が重要でありますので、行政といたしましてはこの体制づくりができるように協力をお願いすることが必要だと考えております。 なお、市民病院広域医療圏対策研究協議会に設置をしております各関係機関担当者によるワーキンググループにおいては、かかりつけ医の問題、市民に対する地域の医療施設情報の提供、医師会が推進する病診連携のもととなる地域医療連携などについて、現在研究をしているところでございます。 中津市といたしましても、市民の住み慣れた地域での在宅医療を支える医療体制づくりを推進し、今後は地域の特性に応じた独自の地域医療の確立を図ることで、市民に対し将来の在宅医療に対する安心感を創造していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(村上猛)  福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(福田誠一)  三つの質問だったと思いますので、1点ずつお答えをいたします。 まず1点目の、医療と保健、福祉の連携についての認識でございますが、市民生活を考えたとき医療、福祉と分けて考えられるものではなく、切れ目なる包括的にとらえるべきと認識をしております。要介護認定を受けている方につきましては、介護支援専門員の努力により総合的なサービスを受けていると認識をしているところでございます。市民自らが医療福祉サービスを選んでコーディネイトし生活設計できるように、医療、福祉の情報を正確に提供することが重要なかぎとなりますので、現在はまだ周知が不十分な面もあると思いますが、今後さらにパンフレット等を活用しながら、サービスの内容について周知をしていきたいと考えております。 次に在宅医療の推進についての市の考えでございますが、高齢者が増加していく中で往診を含めた在宅医療につきましては、在宅酸素、人工透析など複雑多岐にわたり、重要性はますます増大するであろうと考えております。その中で医療保険の制度による在宅療養、訪問看護の医療サービスの枠にとどまらず、介護保険の制度による居宅療養管理指導、訪問看護、訪問リハビリテーションなど、公的介護サービスを利用していただきたいと思います。 在宅医療の充実につきましては、国レベルの制度の確立や全国的な医師不足、医師の高齢化、医師の疲弊など課題は多いところでございますが、機会あるごとに充実支援のお願いをしていきたいと考えております。また、国民健康保険課では、かかりつけ医の推進とともにホームページなどで医療情報提供を行ってまいります。 3点目の、地域で在宅医療を支えるシステムづくりにつきましては、高齢者の在宅医療の現状を考えますと、まず市民が生涯にわたり健康で充実した生活が送れることが大切です。市では健康づくり施策としまして、平成14年度に中津市健康づくり計画を策定いたしました。市民一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組むとともに、個人の力と社会全体の力を合わせて、すべての市民が健やかで心豊かに生活できるまちの実現を目指すことを基本理念に、各年代ごとに目標を定め取り組みを進めてきました。 そういう中で、地域で生活する者同士が支え合い、医療が必要となる前に食と運動の両面から生活習慣を見直す疾病予防活動を強化すべく、食生活改善推進員並びに運動で健康づくり推進員の育成を行い、市民の方と協働した取り組みを進めています。推進員を養成する中で、健康づくりに関する意識の向上と地域の健康づくりの輪を広げ、地域で支え合い生活するという意識の啓発に努めているところでございます。 今年度は、この健康づくり計画の中間評価の年であり、今後5年間の計画の見直しを行っているところでございます。2030年をピークに高齢者が増え続け、現状では医師による往診や医療保健にも限界がある現実を市民皆様に御理解をいただき、自ら健康づくりを行うことと適正医療の重要性について地域で学習会を開催し啓発したいと考えています。 以上のような取り組みを進める中で、地域医療を支えるシステムづくりを構築していきたいと考えています。 なお、先ほど地域医療対策局長の方からもありましたように、やはり福祉保健部、地域医療対策局、市民病院をはじめ社会福祉協議会、保健所、医師会、歯科医師会等これまで以上の緊密な連携をとりまして、そういう医療に対するシステムを構築することも必要と考えております。以上です。 ○議長(村上猛)  武下議員。 ◆12番(武下英二)  それでは第1点目の、生活排水の今の実態についてから、御質問いたします。 先ほど部長も申されましたように、この問題にしますと農業用水路については耕地課、そして農地・水・環境向上対策については農政水産課、また水質の汚濁等については生活環境課、また排水全体については上下水道部の排水対策課と4課にもまたがるということの中で、どういう具合にこれをどこにお願いして、どこが真剣に受け止めてくれるのだろうかということもあって、なかなか話を進める中で大変難しいと感じているわけでございますけれども、今言うに、実態を把握された中で、2番目の通水にもかかるわけですが、荒瀬水系幹線で16.3キロ、支川では35.5キロぐらいですか、そのくらいあるわけで、すべての支川にわずか0.3トンの取水で40トンの水をため、さらにその余った水を支川に流してその環境をするということは、なかなか難しい面もあろうと思うのです。そうしていくと、集落に流れている支川だけを地図に落として、そしてここはたい積しているから、地区に委託していますね、アダプト制度と同じように清掃とか管理については地域に委託をしているので、このところは要するに暗きょにする、暗きょの部分に土砂がたい積しているから、その土砂のたい積を取ることによってよどみが解消される、ここはそういうよどみはないけれどもこう配が緩いので排水がたい積してしまう、そうしたら通水をすることだけで解消も図れるというような、その一つひとつの地図にどの水路にどのくらいの水を流すことによって、それぞれの汚濁防止になるかというようなことについて検討する、具体的な検討に入っていただきたいと思うのですが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  そうですね、年間通水を行うということであれば、どういうふうな水路にどういう田畑があるかというそういうことも十分把握しなければなりませんので、あわせてどういうたい積がどこで起こっている、暗きょがどういうふうな形であるのだというようなことについては、その地図に落とした作業が必要になってくると思いますので、そういうことも行っていきたいというふうに考えております。 ○議長(村上猛)  武下議員。 ◆12番(武下英二)  この通水につきましては、荒瀬水系だけではなくて大井手井堰も、幹川は通水しているけれども、どんどん宅地化する、団地化されている中での支川の通水も十分でないようでございます。それを調べるということは大変な作業ではあろうかと思いますけれども、すべての支川を調べろというのではございません。地域に流れていく水路、その水系を何キロかにわたってし、その辺の箇所をし、その地区におろしていく。行政がやれとはいうのではありません、委託している地域、その住民が清掃に取り組んでいただける、そういうようなことについて啓発を促す意味の資料を提供していただきたい、そのように思っておりますのでよろしくお願いいたします。 それでは、荒瀬井堰の年間通水についてですが、これはもう質問は避けますが、私も農業をやっております、今、品目横断的経営安定対策ということの中で、非常に麦作を進めているわけですね。麦づくりをすすめてきている。しかし、麦は水を一番嫌うのですね。暗きょ排水等をし、冬場の田畑の湿田をなくすということの中で、いろいろ努力もしているわけでございますけれども、麦作農家にとっては水が天敵でございます。そういう中で、そういう理解を求めてもらう、努力をしますということもありましたし。農地・水・環境対策で非農家の方々が混住しておりますよね、混住している非農家の方々も、農業水路に自らの生活水を流しているのだ、一緒に清掃しましょう、環境美化に努めましょうという目的もあるわけでございます。そういうことからして、やっぱり非農家の方々に対しても、この農業用水路というものがどういう役割をしているか十分に理解を求めて、協力を求めていただきたい、そのように思っております。 それと同時に、私どものところみたいに農家の方々と非農家の方が一緒のところに住んでいる、混住しているところは割と理解があるのですね、普段から付き合いがございますので。今日は道路愛護だ、いや水路の清掃日だ、協力してくれということであれば出てくれるのですけれども、取水から水路は非常に長い距離がございます、何キロという、荒瀬井堰から取水をして末端の田んぼに行くまで何キロという水路の中で、途中で団地化してしまう。農家の方と混住してない地域の方々の理解というのはなかなか難しいわけです。そうしていきますと、そこの方々も農業用水路に生活排水を流しているわけですね。しかし、なかなか水路の清掃に協力してくれと言っても、もらえない。普段から農家の方々のコミュニケーションができてないから、なかなか自治委員さんがお願いしても難しいというケースもございます。せっかくの5年間の農地・水・環境対策事業がとり行われるわけでございますので、その間に全市民がこの農業水路というものをどういう具合に排水路としての役割も持っているのだというような啓発をぜひお願いできればと思いますので、その点よろしくお願いいたします。 続きまして国の取水権の増量をお願いするということですが、もう御存じと思いますが山国川、非常に水量は少のうございまして、しかも北九州や京築地区に水を提供する、飲料水とする、今は名前は変わりましたけれども、旧吉富製薬等の工業用水にも取水をしている、また中津市民の重要な水資源でもあるということの中で、こういう生活排水路の汚濁防止をするため維持通水路の水を増やせということもなかなか難しいかと思いますけれども、その点につきましてぜひ御尽力いただいて、その実態がそういう具合に非常に厳しいものである。例えば、大幡校区には全自治区8,560名ぐらいが住んでおりますが、その生活排水はすべて農業水路に流されているのです。今、下水道で市長のおかげで、古城町、八幡町は下水道の区域に入ったものの、まだまだ来るまで、全部が公共下水道が整備されるまでは、8,560名という住民の生活排水はすべて農業用水路に来ているわけでございます。そうしていくと、支川の通水する水路は相当増えるのではなかろうか。そうしていきますと、0.3トン、1キロのとき15センチぐらいの水量しかないようです、用水路の水量としますと。そういう中では、とてもできないのではなかろうか。しかし努力すれば、宮城県にも成功例があるようでございます。この荒瀬水系また大井手水系の現在の実態を知っていく中で、維持通水の取水権をぜひ国に働きかけて取得いただければと、そのように思っておりますのでよろしくお願いいたします。 それでは医療問題ですけれども…… ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  この維持通水のお話でございますが、非常に重要な問題だと私も思っております。実は、これは中津の旧市内の問題でしたけれども、冬になると川がほとんど流れなくなって、そして臭いがする、こういう問題が私が市長就任のときからございました。 いろいろ調べてみましたら、三口の通し口のところで工事をやっていまして、そしてそこらの本来はもらえる水を通してない。ところが、その工事が終わったにもかかわらず、また通してない。そういうことで原因がわかりまして、すぐ通してもらうようにということでやった経緯がございます。ところが今度は翌年になったら、またそれを忘れているのですね、通すことを。また臭いがすると。ですから、こういう問題もございます。ですから、それはやっぱり毎年ちゃんと、冬場の水の少ないときに通す努力をするということも重要だろうと思います。 それから大幡地区、そういったところにおいては非常に今のような問題がございます。そこで、できることはとにかく少しでもよくしていく方向にやろうと。榊原に市営住宅がたくさんあります。あそこは今、改造工事をずうっとやってきました。聞いてみますと、今までどおりのトイレの方式だったのですね。ですから、それを全部合併処理浄化槽にしようではないか、場所がないのだったら考えようではないかと。ところが、やるということを決めまして考えましたら、大して場所も取らないということで、去年でしたか、去年からの改修は全部合併処理浄化槽にしました、そして水洗方式になりました。そうなりますと水はきれいなものか流れる、こういうことでございます。 それから荒瀬の取水権、この問題についてはこれは国との協議になると思いますけれども、どういう形がいいか相談をしてまいりたいというふうに思います。 ○議長(村上猛)  武下議員。 ◆12番(武下英二)  よろしく、お取り組みのほどをお願い申し上げます。 それでは在宅医療についてですが、これは非常に市としてもなかなか答弁が難しいのではなかろうかという気がいたしますので、私が得ている資料を若干述べまして、要望程度に押さえたいと思います。 まず医師会との連携でございますけれども、今日の新聞にも診療報酬8年ぶりに増額ということの中で財務省ですかね、政府も動いたようでございますけれども、私が得た資料、その在宅医療というのは、医療分野では歴史が非常に浅いために、医療関係はじめ一般市民の方々もまだまだ理解をされている方は少ないのではなかろうか。しかし来年度から、また医療計画が新たなものになりますけれども、その医療計画によりますと、地域連携クリティカルパスというような制度を活用して、各医療機関が地域においてどのような役割を担うのかを明らかにしていくことにしているようでございます。こういうことの中で、いろんな試みを国の方も制度的にやられているようでございますけれども、在宅医療を推進するために、お医者の先生方の意識改革、それと連携の強化策としてどういうものができるのか、その辺のところを常に関係機関との連携をしながら在宅医療を推進するという立場の中で医師会の働きかけ、また医師の意識の改革等についてお願いをしたい、そのように思っておりますのでよろしくお願いいたします。 2番目に、在宅医療の推進についてのことでございますけれども、これも新聞報道等での情報でございますけれども、後期高齢者保険制度、在宅医療を支える主治医が介護やら福祉関係者と情報を共有した場合に、本人の希望に応じて終末期の医療を提供したケースの場合など、報酬を手厚くするという報酬改定をやっているようでございます。そういうことから、医師と介護また保健関係者との連携が、こういう制度の改定により高まっていけばというような気もいたします。しかし、やはり保健と福祉が一緒になって努力をし、介護保険事業絡みで医師が在宅に向くようなシステム、医師が孤軍奮闘して何も保健も福祉もついてきてくれない、支援をしてもらえないということなくして、ああ、これであれば私も協力できるなというようなことについてしてもらいたい。また市民病院もそうなのですが、在宅医療を推進する上において、医師が往診また在宅医療に取り組むと、どうしても緊急時があるようでございます。そうしていくと、病院が受け入れてくれるということないと、なかなか医師も在宅医療を進めにくいということもございます。今、病室を空けて緊急時の患者を待つというような余裕はないかもしれませんけれども、在宅医療を推進する上においては診療所の医師やその往診する開業医の方々と市内の入院施設を持つ病院もしくは市民病院が連携を図る、いつでも対応しますよ、頑張って在宅医療に励んでくださいというような、そういう連携も必要かと思いますので、この点についてもよろしくお願いいたします。 3点目の、地域で在宅医療を支えるということですけれども、いろいろと昨日か「PPK」という例もしましたように、笑って死ねるかということで、大分県の施設長さんが本を書かれたこともございますが、私が仕事をする上においての感じたことをして、最後の締めをしたいと思います。 御存じのように、私は社会福祉協議会に勤めておりまして、この在宅医療という前に、在宅で寝たきりのお年寄りに対してどういうようなサービスを提供すべきかということに、ある程度努力をしたつもりでございます。幸いに私ども農業をしていましたので、家に軽トラックがございました。電動ベッドを持ってお家にお伺いするということも仕事の日課としておりました。その上に介護者の方々との話を聞く機会が多々ございました。また床ずれ防止マットを十何台買って、床ずれ防止のマットを据え付けに行くということもやりましたし、尿漏れの防水シート、また紙おむつを多量に購入してお配りしたこともございます。そういうように在宅で介護されている方々、また治療を受けられている方々の中にじかに接してきたつもりでございます。 そういう中で、今日のテレビではございませんけれども、成功例と失敗例といいますか、家庭の在宅医療を受ける方の環境も、やっぱり違うのですね。 三保の方の例を申しますと、私が多分床ずれ防止マットを持って行ったときのことではなかったかと思いますが、お年寄りが自ら起きるために、自力ではできませんので、足元にあるタンスから奥さんの腰ひもで自分の方の手を持って、上がるときに腰ひもを引っ張って起き上がるというようなことでしてあったのですが、私が行ったとき、介護しているおばあちゃんが、「もう介護に疲れた、このひもで主人の首を締めて私も死にたい」ということを、寝ているおじいちゃんの前で話されたのですね。おじいちゃんはどうしているかというと、顔は笑っているのですよ。何も言えない、文句も言えない。寝たきりでございますので、食事から下の世話まですべておばあちゃんに、まあヘルパーも行っておりましたけれども、そうしている。しかし、目には涙を浮かべているのですね。しかし文句は言えない。笑っている笑顔が非常に印象的でした。 他方、ベッドが要らなくなったところも、私も寄附を受けまして、ほかに利用してもらうということもしておりましたので、ある南部校区のところに、使っている方がお亡くなりになったからベッドを寄付したい、取りに来てくれないかということで、お伺いいたしました。ベッドを見て、びっくりしたのですね。あの当時、電動ベッドは非常に珍しかった。そのベッドの中央、臀部のところに丸い穴があいているのですね、ベッドに。何かなと思ったら、水洗トイレなのです。これは、こういうように最後、在宅で医療を受ける方については、片や介護で疲れている、片やトイレも水洗トイレを利用している方もいらっしゃる。ああ、世の中はさまざまだなというような気がいたしました。 本当に在宅の医療を推進する上においても、こういうような格差が生じるのは無論のことでございますけれども、やはり、どうしても病院から追い出されて行き場のないお年寄りも増えてくるのではなかろうか、そのように思っております。地域で支え合い、行政といろんな中で連携をしていく、そういう何か一つ、一つ動きをすべきだとは思いますので、具体的にはなかなかできませんけれども、小規模、多機能を利用していく中で、こういう地域の中でケアハウス的な療養をしていって介護力を集中する、集積するという中で、地域で、生まれ育った地域で余生を送ると。やっぱり、ある先生が言いますように、自宅そのものがやっぱり最善の場である、死に場所としてですね。そして自宅で死ねるということが最善の、人生最善の場である。病院で死ぬことなくして、家族に見取られ自宅で死ぬことなのだということで、お医者の先生もそういう考え方の中で在宅医療に努めている先生もいらっしゃるようでございます。 ぜひ5年後には療養病床がいろいろ削減され、介護型病床は全廃という方針で動いておりますので、今後努力をされ、5年後には手遅れになることなく、先々の中での施策を展開していただければ、そのように思っております。 以上をもちまして、質問を終わります。 ○議長(村上猛)  休憩いたします。午前10時57分 ○議長(村上猛)  再開します。午前11時10分 25番 中西議員。 ◆25番(中西伸之)  皆さん、こんにちは。会派、緑水会の中西伸之でございます。 今日、一般質問の最終日に緑水会から3名ということで、まず先鋒をおまえがやれということで、昨日は大先輩の松田議員がやってくれましたが、質問をさせていただきたいというふうに思います。 新貝市長には、10月の選挙におきまして2期目の当選まことにおめでとございます。また合併後、旧下毛郡地域、中山間地域の農業に対し、有害鳥獣対策また渇水対策など素早い対応をしていただきまして、本当にありがとうございます。 また、今議会におきまして補正予算で耶馬溪山移地区のため池の改修工事、用水不足によるボーリング工事などの予算を計上していただいております。心から感謝をしているところでございます。 中津市も合併して、491.09平方キロの面積になりました。隅々まで目を向け、2期目の市政に取り組んでいただきたいと思います。 ということで、質問に入りたいというふうに思います。 今年6月議会と、ほとんど同じ質問になります。来年度、平成20年度の稲作の生産調整について、再度お尋ねをします。 米の生産においては、米の在庫量が過剰となり、この対策として国は昭和44年に米の生産調整を導入しました。近年では、国民の米の消費量も年々減少しており、調整は現在まで続いているところでございます。国の政策とはいえ、生産調整の取り組みは避けて通れない状況であることは重々理解しているところであります。中津市におきましては、市町村合併により中山間地から平坦地と水田のほ場条件また営農条件も大きく異なる中で、合併後早くも3年を経過しようとしております。先ほども申しましたが、6月議会においてこのことについて質問をしたところでございます。 そこで、こうした各支所での取り組み状況はどうあったのか、平成19年度に達成できなかった調整分または配分について20年度に向けた取り組みをどうするか、またどう考えておられるかお聞きしたいと思います。 まず最初に、中津市における生産調整の全体的な考え方と各支所ごとの配分をどのように行っていくかを、お聞きします。 2点目は、おいしい米づくりを推進するために中山間地域に傾斜配分をしていただいておりますが、売れる米づくりの観点から、米のブランド化についてJAや関係機関との連携、また市の取り組みなどどう考えているか、お聞きします。 3点目は、傾斜配分の実態についてお聞きしたいと思います。各支所ごとに配分された面積をそれぞれの集落に割り当てて調整が行われていると思われますが、地域の実情に沿ったものとなっているか、お聞きいたします。 4点目は、耶馬溪支所における減反率の算出方法はどのようにされているか、詳しくお答えください。 最後に、生産調整における休耕地の活用について、お聞きします。 中山間地は平坦地のように麦、大豆などの取り組みが難しく、転作作物の選定も苦慮しているところでございます。そこで、飼料用稲の取り組みについて平成20年度はどのように考えているか。昨日の松田議員の質問のときに市長の答弁の中で、途中で1ロール3,500円が1,000円に変わった、そういうことがあってはいけない、しっかりした事業計画のもとに取り組んでいくといった、大変うれしい答弁をいただきました。生産調整は国の政策であることは十二分に理解しているところではありますが、一生懸命農地を守り農業をやっていこうとする農家の人たちの、やる気をなくすようなことになってはならないと思います。このようなことに対策をどのように考えているか、お答えください。 以上、1回目の質問を終わります。あとは、質問席にてさせていただきます。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  それでは、中西議員の質問にお答えします。 まず最初に、生産調整の方針について、私の方から答弁させていただきます。 中津市の地域水田農業推進協議会において、水田農業ビジョンに定めた地域の特性を生かした作物の振興や需要に応じたうまい米づくり、売れる米づくりなど、将来の水田農業を展開するための関係機関と十分協議を行い、各支所における傾斜配分方法などを検討しております。米の作付けを極力100%に近づけるように、工夫をしながら生産調整を図ってまいりたいと思っております。 次に米のブランド化の問題でございますが、現在、売れる米づくりについて安心システム米それと特別栽培米、今すり米等の取り組みの実態がございます。今後ともJA等の農業団体と十分協議しながら、地域に適した売れる米づくりの面積拡大を図り、ブランド化が早期に実現できるように推進していきたいと考えております。 次に、中山間地における傾斜配分でございますが、より多くの米を生産していただけるように、米の生産目標量を平坦地より多く傾斜配分をしていきたいと考えております。また、地域の農業の方に傾斜配分をした意味を周知徹底できるように、説明会等を開催してまいりたいというふうに考えております。 次に、休耕地等の活用でございます。これにつきましては、飼料用稲について考えております。家畜の飼料が今、非常に高騰している中でございます。国内産の自給飼料の需要の増加もあり、米にかわる転作作物として今後も引き続き面積拡大を図っていきたいというふうに考えております。 その他の質問については、各課長より答弁させていただきます。 ○議長(村上猛)  耶馬溪支所産業振興課長。 ◎耶馬溪支所産業振興課長(田中陽一)  耶馬溪支所における減反率の算出方法について、御説明申し上げます。 現在まで集落に水田協で決まりました率を、同じ率を配分して、各集落に配分しておりましたが、合併から3年がもう経過しましたので、20年度におきましては耶馬溪町内においても過去の米の作付け実績等を勘案しまして、傾斜配分を実施する方向で考えております。以上です。 ○議長(村上猛)  中西議員。 ◆25番(中西伸之)  それでは2回目にいきたいと思いますが、まだ平成20年度の分が県から中津市の方に正式に生産調整の面積はっきりしてないというふうに聞いておりますが、昨年並みと……今年は豊作だったという流れもありますが、量的にはどんな感じで県の方から指導を受けているか、お尋ねします。 ○議長(村上猛)  農政水産課長。 ◎農政水産課長(中尾博行)  私の方から、お答えいたします。 今年の米の生産につきましては、今議員おっしゃられましたように、かなり生産過剰ということで、大分県に先週ですか国からの配分がきまして、昨年度より0.9%の減ということで、1,150トンの減で配分がありました。14市町村につきましては、今月18日に県の推進協議会の中で各市町村の割り当て、配分が決まると思いますので、中津市、各市町村には12月25日に多分配分があろうかと思います。配分、調整につきましては、先ほど来部長答弁しましたけれども、昨年同様数字が出てきませんので、昨年同様の傾斜をかけていきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  中西議員。 ◆25番(中西伸之)  1番目は、全体的な問題といいますか、国から県に来て、県から市に来るという流れだというふうに思いますが、2点目の米のブランド化、これにつきましては何年か前にJAなどによりまして早期米の推進などがされたことがあるというふうなことを聞いたことがあるのですが、現在そのJAとか、おいしい米づくりといいながらの取り組みというのは市だけではできることではないと思うのですが、そうした中でJAとの連携をどのように図っているか、お願いしたいと思います。 ○議長(村上猛)  農政水産課長。 ◎農政水産課長(中尾博行)  うまい米づくりにつきましては、昭和61年ぐらいから中津市に早期米のコシヒカリをということで作付けを推進いたしまして、61、62、63ぐらい3年間続いたと思います。当初61年度はそんなになかったのですけれども、62年度から秋の米が新米ができる前ということで、大変言いにくいことなのですけれども、砂地の米はおいしくないということで、海岸線一帯を80町歩ぐらいコシヒカリを作付けしました。その後、やっぱり新米が出るとどうしても売れないということで、また普通作のヒノヒカリに移行したわけですけれども、そのときもJA、関係機関と協議を進めながら、コシヒカリにつきましては関西の方に売り込みにも行きましたし、今後もそういう方向でうまい米づくりに取り組んでいきたいと思っておりますけれども、何しろ今、食管法がなくなりまして民間流通というふうになりましたので、どうしても今、全国の米穀登録機関ではなくて、民間個々で出荷していますので、相対取り引きで出荷していますので、大分県全体もそうですけれども、中津市としても実績が出ない、安全・安心米の。だから、うちの方は各説明会等の中で極力そういう出荷機関に、登録機関に出荷をして、数量の配分等を増やしていただきたいとお願いもしていますし、今後も、今JAの方で取り組みをしているのは、先ほど答弁書の中にありましたけれども、今すり米がオアシスの中津の本店とそれから小倉北区の曽根店で今、今すり米という米を販売しております。昨年の実績ですけれども、約8トン近く販売されて、340万円ぐらい売り上げが出ていますので、そういうのを今後やっぱり消費者に合った、目の前で今つきますよといった米をPRして、極力前向きに取り組んでいきたいと考えております。以上です。 ○議長(村上猛)  中西議員。 ◆25番(中西伸之)  御案内のとおり、大分のヒノヒカリという米は、特に中山間地域で生産されています。その米を、例えばこっちから出て東京とかいろんな各地に住んでいる方に新米ができたということで送ってあげたりしますと、「おまえ、どこでこんな米を買って送ってくれたのか」というようなことで、大変喜ばれているのです。そういう意味でも、今、耶馬溪地域におきましてもエコファーマーといいますか減農薬の対策ですね、もう個人の農家また団体におきましても一番最初の肥料に化学肥料を使っていたのを、たい肥を入れてみたり、改良されて魚の骨とか米ぬかとかを混ぜたすばらしい肥料が、同じくらいの金額で出ています。そうしたのを使いながら、最初の消毒をしないとかいろいろなことを考えて、付加価値を付けながら1円でも高く売りたい、ブランド化したいのだと、それを個人でやっぱり一個人、小さい会社とかでやってもなかなか対応ができない、数的にも対応ができない。そうしたことを考えたときに、やはりこのことについては、うちの耶馬溪町には下郷農協さんという昔から減農薬、無農薬も当然取り組んでいらっしゃるところがありますが、今日は組合長も見えているようでありますが、本当にそうした形で努力をしているところです。 今年のようにJAの一時買い取りといいますか、前渡金が1万円ですよと。このようなことで、米の単価は今までうちの近所ですと1万6,000円で、部長たちも米を買ってくれないかという話をしていると、「ばか、そんな高い米が買えるかよ」というような流れでですね。今、中津であったら1万3,000円ぐらいで手に入るのだというような話も聞いております。本当に、さっき部長も言いましたように、海岸べたの米と田舎の赤土の米と比べていただければ明らかに違うというところは、もうはっきりしているわけで、ぜひ中山間でつくられている米を集約して、JAさんと一緒になって、ぜひ耶馬溪米という形で、中津米というのがいいのかどうかわかりませんけれども、そうした形で販売する方法をぜひお願いしたいというふうに思います。 それで私どもも米の直販といいますか、そうした意味で今までは契約米とかいうのに取り組んで、1俵1万5,000円とかで、「あなたところの1町歩は全部買い取りますよ」というようなことをやってきておりますが、さらにブランド化ということが進んでいくならば、今スーパー、私どもはスーパーに今掛け合いをしておりまして、スーパーの売り場に置かせてくれないかということでやりましたら、そこのスーパーさんは、もうすでに業者が入っているということで、そこに入れ込むということは難しいのですよと。だから、そこにある産直の売り場を委託で貸すことはできますよということで、耶馬溪米をちょっと数をそろえて販売してみようかなというところまでこぎ着けておりますが、そこの店舗でも耶馬三光米という、ブレンド米、耶馬溪と三光の米を混ぜましたよというような表現だと思うのです。そうした米が豊前とか行橋、宇佐、玖珠、中津でも結構売れているという流れがあります。そうしたことから、やっぱり本当においしい米づくりをしている、田舎の米づくりの中でのブランド化ということにぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。これは、要望にしておきます。 次、問題の傾斜配分でございます。6月の議会のときに質問させていただいたときに、「耶馬溪町には13.6ヘクタールの傾斜配分をあげているのですよ」と。「それはありがたいことだ」ということで、私ども分配を見てみましたところが、何とほとんどできてない状況で、中津さん、もう私のところはできませんというような流れで、支所から返ってきているのですね。そのことを聞きまして、ちょっとそれはおかしいのではないか、13ヘクタールもあるのにね。今70歳から、もう80歳を超えた方も農業を一生懸命している流れが、田舎にはあります。農地を守るという気持ちの中で、荒らしたくないという気持ちの中であるわけです。その取り組みが余りにも、市の段階で「いや、難しいのだ。公正、公平に分配しないと難しいのだ」というような話の中で、返してしまった。「ちょっと待て、まだ間に合うから、大至急つくる人に聞いてみよう」ということで、減反の案内を出して「どのくらい、つくりたいか」と。そうしたら課長、そうですね、1町減りましたね、12町ぐらいを中津市に返した流れがあります。ちなみに、私どもの集落は12戸ぐらいしかない小さい集落です。そこに案内がきました、支所から。そうしたら自治委員さんが、「4反いくらも余っていると言っている」と。常会をしなければ悪いだろうなといって常会をしました。そうしたら4畝でした、自治委員さんが間違っていましてね、4畝。これは、どうしようもならないということで、ああ、それでもこれはもったいないことだなという流れで、今の段階ではそういうつくりたい、守りたいという気持ちの中で農家の人は頑張っているのです。あと5年してから、もうつくれないから、やめたという流れがたった今くると思います。そうした意味でも、今のときにやる気をなくさないように、「いや、つくりましょう、つくりましょう」という流れをしておいて、だんだんできなくなる分について、守っていただいていればほかの人がまたできるという流れも出てくるわけですから、このことについて傾斜配分ですね。本当に、今年はもう、20年度はぜひ成功させてもらいたいという意味で、6月に続きましてこのことをお尋ねしたいと思います。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  昨年、傾斜配分の割り当てしておりながら、できなかったということにつきましては、これはもう周知不足ということのほかにならないだろうと思っております。その件につきまして我々も十分反省いたしておりますので、20年度の作付けにつきましては十分協議もしてまいりますし、周知の方法も十分考えてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(村上猛)  耶馬溪支所長。 ◎耶馬溪支所長(上永裕正)  4月に私も耶馬溪支所に赴任をしてから、今、中西議員が言われるような生産調整の実態を把握し、また一緒に考えてまいりました。そして米の作付けにも余裕があるということで、今言われたように再度、各集落の方に米の作付け、これをお願いしてきた経過があります。ただ、時期的な面で当初の傾斜配分の目的であるうまい米、売れる米づくりに結びつけることができなかった、それはもう私も反省をいたしております。その反省の上に立ちまして、やはり米のブランド化等も視野に入れて、これは今年の調整、来年に向けてのこれは行っていきたいと思います。 それから、今、公平、公正という面がありましたけれども、このお米の生産調整につきましても、やはり公正、公平を念頭に置いて実施しなければならないということは言うまでもありません。 そういう中で、この米の生産調整が単に米の生産調整にとどまらない、それはどうしてかといいますと、やはり山国、耶馬溪、本耶馬等の状況を見ますと、災害対策の防止にこれは大きくつながります。農地の多面的機能の低下を招かないというためにも必要でございます。 また過疎防止対策、限界集落、集落が崩壊をしない、そのためにはやはり農地から収入源を保つという施策も必要になってまいります。そういう視点からも考えなければならないと思っておりますし、やはりこの地域農業の継承と保全、これは集落の存続に大きくかかわる問題になっております。そういう観点からも、やはり農家それから各集落、そしてお米に携わります関係者の認識をいただきながら、やはり共通認識を持ってこれにあたらなければならない。そういう意味でも、やはりこの取り組みの強化、これは今後も図っていきたいと思いますので、どうぞ御支援のほどをよろしくお願い申し上げます。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  この傾斜配分の問題につきましては、中山間地におけるおいしい米がとれるし、また意欲もある、ぜひ傾斜配分をしてほしいと、そこから始まったわけでございます。 ですから私としては、傾斜配分ができて、これでいい方向にいったなというふうに思っておったわけでございます。ところが中西議員から、この議会におきまして指摘がございました。実際の役に立ってない、もう全然つくらないで返してしまう、そんなばかなことがあるかと。ですから、やはり支所はじめ私たちがその実態に合ったやり方をしていかなければならないと思います。公正、公平の名のもとに、その実態とかけ離れたことをしたって何の意味もないわけですから、やる意欲のあるところ、そこにやってもらうということは、そこを重視していかなければならないというふうに思います。 そしてまた、最初にお話がありましたが、本当にその中山間地のお米はおいしいです。私も東京に送らせてもらっています。そうすると、「これは魚沼産と比べたって全然そん色ない。こんなうまい米がとれるのか」というふうな反響が返ってきております。 したがいまして、このブランド化といいますか、そういった販売についても力を入れていきたいというふうに思っております。 ○議長(村上猛)  中西議員。 ◆25番(中西伸之)  ありがとうございます。 そういうことで、本当に19年度は絵に描いたもちに終わってしまった。確かに呼びかけというか、13町あって後からしたときには減反が100%ちょっと守っているところにしか案内を出してなかったので1町しかできなかったというのがあると思うので、今、市長も支所長も言っていただいたように、よろしく。減反100%達成というのは十分わかっています、中津市全体としてですね。 聞きますと、山国町はもうできない、ですね。そうしたのを耶馬溪町に回していただいて、耶馬溪町はつくりたい人がたくさんおります。そうしたことから、十分にそこら辺も各支所ごとの連携もとりながら100%に近づけてほしいし、農家の望みをかなえていただきたいというふうに思います。 ということで4点目、昨日の先輩の松田議員さんの質問の中に、生産調整未達成農家がどれくらいあるということで、中津市全体で6,467戸のうち1,262戸が未達成者ですよということでした。4番目の耶馬溪町、私は耶馬溪ですから耶馬溪のことしかよくわからないわけですが、耶馬溪支所におきましても19年度もうずっとこんな感じできていると思うのですが、各校区ごとといいますか、地区というのが耶馬溪には5地区あるのですね。その中で城井地区というところが19集落のうち3集落が未達、津民が13集落のうち1集落、山移、深耶馬が21集落のうち2集落、下郷地区が25集落のうち16集落が生産未達成になっております。これは米をつくりたいということですから、今言うことからいけば大変うれしいことなのでしょうけれども、去年、耶馬溪町は40.6が率だったと思います。 そうしたときに、算出方法というのはどうしても絶対つくるだという人が、こんなにたくさんいれば、その人たちの分を当然その全体の枠から引いて、あとまじめに農業を頑張っている人たちに振り分けて40.6になっているというふうに私は理解しているのですが。ほかの地域、本耶馬地区はすばらしいですね、1軒もないみたいですが、各地区、中津、三光、耶馬溪、山国について、いわゆるごね得といいますかね、ごね得、おれはつくるのだということでまかり通る問題ではない。うちの近所に5町ぐらいつくっていまして、集落の達成ができないために60%ぐらい減反している方がおります。農業一つで飯を食っています、朝から晩まで。そんな人がいる中で、のうのうとその決まりを守らない流れというのは、私は今後あってはならない。事情はあるかと思います。あるところもあるかと思いますが、このことを若干、もう合併3年たつわけですから、若干メスを入れていただきながら、正直者がばかを見るのが農業です、大体。ですけれども、そういうことがずっと続くようなことでは、お互いに協力しながらということは当然わかりますが、もうちょっと指導をできないものか、お伺いしたいと思います。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  昨日の松田議員の中でもお答えしましたけれども、確かに今言うように未達成地域があるというのは、しかもそれが地区によって、議員言われるようなごね得でそういうようなことがあるとすれば、これはゆゆしき問題であろうというふうに思っております。そういうことで、そういうふうな地区によっての生産調整がうまくいかない部分につきましては、市の方も十分その地域に職員を出向かせまして、やっぱりその減反の意味、そういう趣旨を話しながら、達成をさせていくような努力をさせたいと思いますので、地区での御協力の方もよろしくお願いいたしたいというふうに考えております。 ○議長(村上猛)  中西議員。 ◆25番(中西伸之)  それと、今地区をいろいろ言いましたけれども、耶馬溪で言いますならば、5地区。現在、耶馬溪の算出方法というのは地区ではなくて集落、78集落の中で「あなた方はこのくらい、40.6はこのくらいですよ」ということで、ぽんときます。そうすると、うちの集落は12軒、そこで「あなた、どうするで、こうするで」という中で調整をして40.6に当然上乗せして生産調整します。隣の集落はハウスをしていまして、というようなところがあるわけですね。ハウスとかしているところは、全く、ほかの人はみんなつくっていいよというような流れになっているのですね。何とも集落集落によって、うちのように何もできない田舎におりますと、本当にもう何もないから米をつくる以外にない。つくらなければ荒れてしまうという流れの中で今きているのです。そんな中で考えたときに、これは私の意見ですが、1戸とかたった二、三十戸の区切りで、守らんと村八分にするぞというようなことではなくて、やっぱり城井地区であれば全農家が260戸ぐらいあるのでしょうか、そのくらいの区切りの中で分配ができないかどうか。小さい、たった十何軒しかないところに46.いくらとかいうのではなくて、そうした方が分配がしやすいのかなというふうに思っていますが、地域、ひいては耶馬溪町トータルで配分を守るというような考え方というのはできないのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(村上猛)  農政水産課長。 ◎農政水産課長(中尾博行)  私の方から、お答えいたします。 私も昨年の4月に農政の方に来まして、初めてこの傾斜配分というのにも取り組みまして、私としてはできたという実感はありましたけれども、最終的に結論として、結果としてできてなかったということで、大変私も残念に思っていますけれども、今年度からは、今年の6月議会で答弁しましたように、中津市の場合は、旧中津市は一応1,400町歩強水田があります。その40%、560町歩は休耕、転作となっています。また、その中で8割は一律配分しております。その残りの2割を保全管理とそれから農振農用地域外の農家に減反の上乗せで割り当てをやっています。そういう方針をとっておりますし、昨年私も行って聞いたところが、下毛の方は一律配分しているということで、今年からは今の耶馬溪支所の方も協議をしています、うちの担当も入って協議をしていますし、今年から今言いましたように、小規模の1集落ではやっぱり厳しいということで、隣接する集落なり、やっぱり先ほど議員さん言いましたように、地区で割り当てをやっていこう、それと過去3年のやっぱり10町歩しかない集落に4ヘクタールの転作の割り当てがいったよ、6ヘクタール米をつくりなさいよ。逆に、6ヘクタールはもう遊休農地になっていると、そういうところに6ヘクタールを割り当ててもつくりようがないわけですから、過去の3年間の実績等を見て、どうしても配分してもできない集落は、やっぱり削減していく。そして、やっぱり意欲のある方につくっていただく、その分の調整を今後やっていこう、そういうふうに考えています。 ○議長(村上猛)  中西議員。 ◆25番(中西伸之)  今課長が言っていただいたように、本当にここに極端に激しいのが1集落だけあります。達成率が1,352.9というような、もう全くつくれないところにというようなところがありました。ずっとですけれどもね。このことをぜひ本当に、もう私も2回目ですから1年に2回も同じ質問しています。意味はわかると思いますから、ぜひお願いしたい。生産調整、耶馬溪だけにこだわらずに中津全体、ごね得のないように、正直者がばかを見ないように、公正、公平に対応していただきたいというふうに思います。 次に5番目ですね飼料用稲。昨日の市長さんの答弁で本当にうれしかったのですが、飼料用稲1年目というか、18年度は本当に減反のところに稲が植えられて、稲を植えるということは、農家はどのくらい楽かということですね。中の草刈りをしなくていい、田んぼをすき起こさなくていい、油は要らないという。あぜ切りは当然しますけれども。その中で去年、私どもの近所の人が説明会に行ったときに、一律2万9,000円ですよというような話の中から始まって、ロールは1,000円だと、それは聞いていましたけれども、耕畜連携で1万3,000円つきますよという説明がなされてなかったのですね。それで聞いて帰ったら2万9,000円と。前年が最高で8万1,000円か何かになったと思いますが、やる気がそこでなくなってしまって、飼料用稲もつくられないようになったら田舎の休耕地はどうするかという今話で、百姓の話になるとその話をしています。そういう状況の中で、20年度はやっぱり、特に耶馬溪から奥といいますか、耶馬溪町の場合、本当につくるのがない。つくれば人口より多いイノシシ、シカが登場します。ほとんど、もう何をしても難しい地域なのです。その中に飼料用稲も今までどおりといいますか、農家も生産者も、農家、生産者と畜産農家、ともにやっぱりよかったなと言えるような配分といいますか、畜産農家だけがもうかるのではなくて、農家を犠牲にしてもうかるのではなくて、やっぱりつくる人にも、あなたたちも、つくってくれたからということで、もう少し補助、補助という言葉は余り好きではないのですけれども、もうそれしかないと思うので、そういう取り組みをぜひお願いしたいと思いますが、意気込みと決意をお願いしたいと思います。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  今これ飼料用稲の問題につきましては、内部で今検討しておりますし、交渉もしております。非常に昨年と今年ではがらっと打って変わって値段が違うということで、そこに問題があろうかと思っておりますので、我々としても問題点はちゃんと投げかけて、それの改善方法をどういうふうにするのかというふうなことを考えております。 補助金という問題につきましては、ここで市単独というのはなかなか難しいかもしれませんが、その辺の調整をしっかりやっていきながら、やっぱり耕種農家の方にも余り目減りのならいような方法論を、対策を考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(村上猛)  中西議員。 ◆25番(中西伸之)  最後になりましたけれども、本当に田舎に住んで農地を守ろう、山を守ろうという若い者がどんどん減ってきている中で、まだまだ耶馬溪においては70歳代がつくるのだ、守るのだという気持ちの中で農業にかかわっております。そうしたことから、やはり本当先ほども言いましたように意欲を、どんどん意欲が出るような政策といいますかやり方、減反は絶対にもう避けて通れません、それもわかっています。だけれども、そこら辺を十分に考えていただきまして、今後、生産調整についてはあくまでも公正、公平にということをお願い申し上げまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(村上猛)  休憩いたします。午前11時52分 ○議長(村上猛)  再開いたします。午後 1時30分 24番 中村議員。 ◆24番(中村詔治)  最終日の午後1番ということで、緑水会、先鋒が出ましたので中堅、中村詔治です。3点について、御質問いたします。 まず、新貝市長におかれましては、合併後初の市長選ということで、まことにおめでとうございます。真の意味で、新中津市の中で行財政改革のまっただ中で厳しいとは思いますけれども、今後の新市の発展に全力で御尽力いただきたいと思っております。 それでは、通告しました3点について、お伺いします。 まず、今回は慶応義塾の150周年に向けての話がかなり出ましたけれども、先日10月に青の洞門、ここの競秀峰はかつて福澤諭吉先生がナショナルトラスト制度のはしりと言われています競秀峰の山林を守るために買い取られたということで、そういう福澤諭吉先生の顕彰を記念する観光案内板が中津を域にする集いの会の皆さん方の寄贈により、洞門のところに設置をされました。年間150万人訪れると言われる青の洞門であります。国より景観が名勝耶馬溪の指定を受け、大正12年に受けています。また昭和25年には国定公園の指定を受けて、久しいものがあります。ナショナルトラスト制度のはしりとして競秀峰が福澤諭吉先生とそういう縁があるということで、また青の洞門を掘った禅海和尚は、途中で、人は4文、牛馬は8文、これは通行料を取りながらトンネルの掘削にあたったということで、これも有料道路のはしりと言われております。さらには8連の石橋がありますオランダ橋が近所にあります。そういうことで、日本一あるいはそういう発祥の起こりみたいな、そういう素材がこの辺に多数あって、観光振興を考えたときに青の洞門、羅漢寺、深耶馬溪は150万人それから90万人と、中津市の中では観光振興の本当に目玉といいますか財産と思っております。 合併しまして観光振興の中で、今までそれぞれの町村単位の自治体でやれなかった、さらに大きな観光振興あるいは観光へのアピール、これが新市の中津市の中で、いろんな意味で大きく観光振興をアピールできる、そういう時期にきているのではなかろうかなと思っております。 この名勝耶馬溪と、この耶馬溪ということは、頼山陽が訪れたときに命名されたと言われております。小説で菊池寛が「恩讐の彼方に」を発表してから、さらに羅漢寺、洞門の観光のお客さんが多くなったということで、それ以後150万人、現在150万人来ているのかなと思うところもありますけれども、統計上150万人来ているということで、実際この150万人来ているお客さんをいかに今後観光に定着、中津市全体の観光に結びつけていくか、この辺が大事ではなかろうかと思っております。 私も久々に観光客の立場に立つ意味で、じっくりと青の洞門の中を歩き、そして競秀峰の遊歩道を歩いてみました。洞門の中を歩くとき、岩の間から差し込む光、光り輝く山国川の水面、岩々の間から見える草木も自然の美しさとなっております。禅海和尚も貫通の光を求めながら、あるいは明かり窓をつくりながら堀り進んだことに思いを馳せると、禅海和尚ののみの音が聞こえそうな気がします。そういうふうに観光客に思っていただけたら、これがリピーターあるいはもう1回行ってみたいという、そういういい観光地ではなかろうかなと思っております。 残念ながら、清掃、維持管理はもっとチェックが必要でないかなと感じたところがあります。細かいことは余り言いませんけれども、年間150万人訪れる観光地としての清掃、維持管理が現状どうなっているのか、まず最初にお尋ねします。 先ほどいいましたように、競秀峰への遊歩道も登ってみたわけですけれども、何といっても競秀峰の景観の素晴らしいところは、松林が岩の上にそびえ立っているところではなかろうかなと思っております。松くい虫で松の大木が朽ちて、周りには雑木が生い茂るところが多くあり、残っていた松も少なくなってきております。実生で育ったのかあるいは栽植したのか、小さい松もありますけれども、雑木に覆われて今の状態では大木になるのは難しいかなという状況であります。かつての松林を取り戻すために、松くい虫防除をしております。大分前から空中散布が取りやめになり現在では樹幹注入剤を使っての処理に切り替えていると聞いております。この樹幹注入剤は前回、平成13年、14年頃処理していると聞いていますが、薬剤効果が大体4年間ぐらいと言われていますので、そろそろ処理する時期ではないかなと思っております。樹幹注入もあわせて松くい虫防除の現状がどうなっているのか、この辺をお尋ねします。 次に、情報通信網整備事業について、お尋ねします。 先日、新聞それから市報にも載りましたが、情報格差の是正とIT社会の構築に向けて、光ケーブルによる情報通信網整備が5カ年計画で進められる方針が出されました。旧下毛では特に地デジの対応が心配されていましたので、一様に安心しております。アナログ停波の2011年7月24日まで余り日がありませんが、今後の年度計画をお尋ねします。 11月11日に三光・本耶馬渓間の着手式が行われた高規格道路であります。本耶馬・耶馬溪間のトンネル工事もそろそろあったかというような時期にきていると思います。いよいよ東九州自動車道とあわせて高規格道路が現実のものとなってまいりました。物流の効率化や生活道路の利便性が向上し、産業振興、観光振興、定住促進などを多方面に期待するところです。車社会の現代、車の流れが変わり人の流れが変わると思われます。高規格道路の整備に伴うまちづくりが、もう少し見えてもいいのではないかなと思っております。今後の方針を、お尋ねします。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(村上猛)  本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(山田昌道)  青の洞門周辺の御質問に、お答えをいたします。 まず青の洞門一帯の管理ということでございますけれども、市が管理している部分につきましては、禅海和尚が掘ったトンネルの部分の青の洞門、それから洞門側の公共駐車場、それから市道がございます。それに河川の中にあります自然水族館、トンネルの212号線沿いにあります観光案内所、さらには競秀峰一帯にあります遊歩道、それを市が管理をいたしております。 公共駐車場の中にはトイレもありますし、観光案内所にもトイレがございますので、それにつきましては2カ所の分はうちの方が直接業者に委託して、トイレと公共駐車場の清掃を委託いたしております。観光案内所の分につきましては、観光協会に指定管理ということでお願いをしております。 市管理以外では、山国川河川敷については国交省、競秀峰については民地でございますので地主の管理ということになっております。 それから松くい虫の防除の関係ですが、以前はヘリコプターによる薬剤空中散布を行っておりましたけれども、これが中止になりまして、今議員おっしゃいましたように松の幹に薬剤を直接注入して松くい虫を防除する樹幹注入、それから被害を受けた松を切り倒し焼却処分し、他の松に被害を及ぼさないようにするということで、抜倒駆除ということを今までに実施しております。最近では樹幹注入が平成10年に150本、12年度に30本、14年度に40本ということで実施しておりますが、その後は実施をされておりません。抜倒駆除につきましては、平成16年度に6本処分をしております。今議員おっしゃいましたように樹幹注入が大体四、五年ということをお聞きしておりますので、そろそろ対策をしていかなければいけないのかなというふうに考えております。なお実施にあたっては、これは県の補助事業で県の4分の3の補助なのですが、ありますので、県とも協議をしていきたい、そういうふうに思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  総務部長。 ◎総務部長(奥田隆)  2点目の、情報格差の是正の関係でございますが、10月29日に新情報ネットワーク整備設計案等検討委員会、これは大分大学の宇都宮教授が会長でありますが、こちらの方から答申をいただきまして、市の方針が今議員が言われたように新聞とかそういったところに報道されたわけでございますが、御案内のようにテレビの放送につきましては2011年7月24日をもちまして現在のアナログ放送から地上デジタル放送へ完全移行されます。この中津地域では、来年の3月には八面山にデジタル対応の放送中継局が設置されて各家庭で見られるようになりますが、旧下毛地域はまだ具体化されておりませんで、たとえ中継局が設置されても一部の放送しか受信できないのではないかというふうに推測をいたしております。現在、下毛地域には共聴組合が99ほどございます。約3,700世帯が共同受信施設でテレビを見ている状況で、地上デジタル放送を受信するには各施設で改修しなければなりません。これが1世帯当たり数百万円から数千万円と言われておりますが、また国は高速通信による情報化社会を目指して、2010年までにブロードバンドゼロ地域解消を掲げています。しかしながら、下毛地域においては、一部を除いて高速通信ができませんし、これ以上民間による整備も期待できないというような状況にあるのではないかと思います。 さらに、下毛地域に整備されております防災無線についても、老朽化が著しいところがございますので、旧中津市内においてはこの防災無線というのは全く整備をされておりません。 このような状況の中で、中津市における新情報ネットワークシステムがいかにあるべきかということで、先ほど申し上げました大分大学の宇都宮教授を委員長とする中津市新情報ネットワーク整備設計案等検討委員会で調査、研究を行っていただき、去る10月28日に意見書提出をいただいたところでございます。 その中で、情報通信基盤の整備は、道路、電気、電話などと同じように、ライフラインとしてなくてはならないものである。さらに民間の整備が望めない地域の情報化格差の是正は、中津市が整備をする必要があるということで提言をされています。こうした提言を受け、これからの情報化社会に対応するためには、これ以上民間の整備が望めない下毛地域の情報格差の是正に向けた整備をする必要があると考え、将来を見据えた事業を平成20年度より農林水産省の農山漁村活性化プロジェクト支援交付金を活用し取り組んでいく方針を決定したところでございます。そのために現在、整備後の活用方法を検討するために、行政と農林漁業それから福祉、観光商工、教育、消防、防災などの関係団体からなる協議会を設置して、その中でワーキンググループによる検討に入ったところでございます。こうした検討結果をもとに今年度中、来年の3月までですが、中には、将来構想も含めたe-むらづくり推進計画書を作成することといたしております。 こういうことの経過の中でございますので、地域住民の方々は一体どうなるのだろうかというような不安もあるようでございますので、この議会が終了しましたら年内から下毛地域の共聴組合を中心に説明会を開催する予定にいたしております。ただ、事業実施までには具体的なサービス内容であるとか加入金あるいは利用料などの詳細について決定しなければなりませんので、今回の説明会は対策を迫られております共聴組合の皆さんを中心に市の方針を説明する予定にいたしております。今後、事業の具体的な内容が決まりましたら、住民の皆さんへお知らせしたいというふうに思っております。 それから2点目の、高速道路を活用した地域づくりといいますか、そういった観点でございますが、中津日田地域高規格道路は東九州自動車道と九州自動車道とを連結することで広域的なネットワークを形成し、物流の効率化や地域産業の交流促進を図ることなど、地域活性化が期待されております。また、豊富な観光資源を持つ耶馬溪、本耶馬渓地域へのアクセス性が向上し、新たな周遊観光ルートの創設など観光産業の活性化が大きく期待されているところでございます。 こうした状況から、地域の活性化を図る大きなチャンスととらえ、道路整備の進ちょく状況にあわせてハード、ソフト両面から、それぞれの地域ならではの恵まれた自然や魅力ある地域資源を生かした振興策を地域の住民の方々と一緒に、そしてまたまちづくり団体などの方々と一緒に、幅広い意見や提言を受けながら、今後は関係各課と連携して地域の活性化に向けた協議を進めていかなければならないというふうに思っているところです。以上です。 ○議長(村上猛)  中村議員。 ◆24番(中村詔治)  それでは2回目の質問で、観光振興から入りたいと思います。 これは、競秀峰の昭和60年以前と思われる写真であります。ちょっと小さいですけれども。競秀峰の上に松林が、まだまだ乱立している状況であります。現在は松の本数も大分数えるほどになってきています。樹幹注入剤は80%から90%効果があると言われていますけれども、それまでの大分枯れたのかなというところで、非常に残念でなりません。冒頭言いましたように、福澤諭吉公あるいは多くの方が、この景観を後世に残すというのは、中津市民だけではなくて全国の方が残していただきたいと思っている、また福澤諭吉公の思いも現代につながっていると私は思っております。私も本耶馬時代から、私自身もあるいは同僚議員も、何とか地元の青の洞門、天下の青の洞門の松林が回復しないものかなといろいろとしてきたわけですけれども、行政がそれ以上に名勝耶馬国定公園あるいは松がそこに根づくといいますか、そういう努力もしてきたと思いますけれども、現状はこういう今は松が少なくて非常に寂しくなっております。禅海和尚は30年間、岩を掘り抜く精神で、不屈の精神と言われていますけれども、ぜひとも不屈の精神であたれば、今、下毛の方にも高規格道路が走り、光ファイバーが通る時代になってまいりました。しかし松林が何とか持たないかなと思っています。ここには技術が要るのか努力が要るのかわかりませんけれども、この松林を残していく、あるいは今からまた景観を取り戻していくとなると、長い目で何十年かけて復活させていくというか松を育てていくというふうにしていかないと、急にはならないわけですけれども、この辺を単年度、単年度で結果が出るわけではありませんので、非常に費用対効果等また市長も2期目に通りましたけれども、100年、200年見守っていくわけではありませんけれども、何とかこの松林を守っていく、青の洞門の景観を取り戻していくのだというような、何かそういう長続きする土壌をつくりたいなと思っております。 そういう意味で、行政の方の景観を取り戻すという観点で、今後の方針をお伺いしたいと思います。 ○議長(村上猛)  本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(山田昌道)  松くい虫による被害で松が減ってきているわけですが、それを取り戻すとすれば植栽をしていくという方法しかないと思います。ただ、この植栽につきましては過去、対策として20年前には競秀峰遊歩道周辺に当時の町やそれから観光協会が、松やモミジの苗木の植栽、ハゼの実の播種をしたことがございます。ただ、何しろ現地が岩場で、植栽場所の適地が少ないということであります。それに人工で植えた松の苗木については、なかなか活着しない、育たない、非常に厳しい状況で、過去の対策については成果が実は出ておりません。なお、この地域は名勝耶馬溪の文化財、保安林、国定公園等の法規制区域でありまして、景観に考慮しながら対策を実施していく必要があるということでございます。過去に行った対策の成果が出ておりませんし、今後はこの厳しい環境に育つ方法があるのかどうなのか、対策については研究していきたい、そういうふうに考えております。以上です。 ○議長(村上猛)  中村議員。 ◆24番(中村詔治)  これまでよりも、やや積極的な御答弁かなと思っておりますけれども、やはり今までの継続といいますか、なかなかできる事業に聞こえてまいりません。禅海和尚が石を打つのみの音のようには聞こえてまいりませんけれども、今松くい虫防除に関しては樹幹注入とそれから地上散布が一番効果があると言われていますけれども、品種自体も松くい虫、松くい虫はカミキリムシが媒体となって線虫が入るわけですけれども、マツノザイセンチュウが入るわけですけれども、このマツノザイセンチュウに対して抵抗力のある品種、特に赤松と黒松を比べたときに、赤松の方が何か強いらしいのですけれども、その中でも育種をして接種をして、線虫を接種して生き残った株、これが抵抗性があると言われていますけれども、この抵抗性のある苗の植えつけを試みたり、あるいは松自体は非常に自然条件の厳しいところを覆っていますので、しかし日当たりが要求されるということで、現在は支所長も先ほど言われましたように、名勝耶馬と国定公園の関係があってなかなか、雑木の管理ができないわけですけれども、ある程度その雑木を松の生育にあわせながら押さえていくといいますか、全体とは無理かもしれませんけれども、松の周りだけでも押さえていくような、その辺の管理は必要ではないかなということを、県の林業試験場の方からアドバイスをいただいております。こういうのも当然、以前行政の方で県あるいは試験場と連絡をとってやったのだろうと思いますけれども、この苗の関係とかでまた新しいところも出てきているかなと思っております。そういうことで、雑木等を管理しながら長い目で、これそんなに事業費がかかるとは思っておりません。特にこういう観光地でこういうのを育てていって自分たちで守るのだという、それこそ福澤諭吉公のナショナルトラスト制度の意を受けて、ボランティアでそういう管理をしてくれるようなグループ等お願いしたり、啓発活動で募ったり、いろんな対策をしながら地域住民あるいはボランティア関係者で守りながら育てていくというそういうところを、長い目でみると抜けるところはしっかりと行政がサポートしていくという、意気込みといいますか何かそういうのがないと、また来年同じような質問をしないといけないかなと思っていますけれども、何かそういう働きかけが今後やっていただけるような、私自身も何かそういうボランティア的に見守っていきたいなという思いもあります。ありますが、これは一人ではできませんので、行政が県とも一緒になって、雑木の管理等になる当然、国、県の許可等当然要りますので、その辺の手続き等を中に入って一生懸命やっていただければ何とか、長い目でやるというその運動も青の洞門の観光にPRもできますし、やがてかつての禅海和尚が見た、福澤諭吉公が見た松林を取り戻せるのではないかなという思いがありますけれども、そういうことで何か、今すぐどうこうとは言いませんけれども、意気込みを何か見せていただけるよう場がありましたら十分考慮をお願いしたいなと思いますけれども。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  この問題につきましては、中村議員から以前にも御質問をいただいたところでございます。非常に趣旨として、昔の姿そして松の景観そういうのがよみがえるということは非常にいいことだというふうに思うのです。ただ、桜ともみじの会といいますか、それがやっておりますのは普通の平地とかちゃんとしたところに植えている。そうしますと、ちゃんと活着ができるのです。 私もこの問題については、できないのかということでお聞きしました。やはり長年の間にどんどん土が流されてしまって岩だけになっている。そういったところに何回もこれまで試みてきた、しかし、やっぱりだめだったというのが現状であります。これは、やはり自然が変化してきている、そして以前は土といいますかそういうものがあったところにも、もうなくなっている。最近は、もっと大雨が降っております。そういった中で自然条件といいますか岩の状況が変わってきているというのが一つ大きな原因があろうかというふうに思うところであります。したがって、やっても難しいということを、これはやるというのは難しいのですね。ちゃんと根拠があって、ここは活着できるというものがあれば、これは前向きに検討していく必要性があると思います。しかし長年の自然の変化の中で、もうやってもなかなかそれは難しいのだ、これまでも試みてきた、しかし難しい。ですから先ほど支所長が答弁しましたように、検討はいたします、しかしこの問題には非常に難しさがありますということを申し上げているわけでございます。ちょっとその前向きの答弁ということでなくて大変申しわけないのですけれども、検討は今後もしていきたいというふうには思いますが、そういった事情もまた御理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(村上猛)  中村議員。 ◆24番(中村詔治)  非常に検討はしていただけるということでありますけれども、ぜひとも市長といつか一緒に競秀峰の遊歩道を歩いてみたいなと思っております。先ほど言いましたように、今実生でも覆っているのも現実にあります。確かに岩場でどうしようもないところもありますけれども、場所によってはいいところもあるので、その辺がどうにかならないかなというのが、先日また歩いて実感したわけであります。ぜひともまた現地で、今、実生あるいはもう大分大きくなっているのも、雑木がかぶさっていますのでそこの雑木の処理をしてやれば、実生で覆っているわけですから、根づくというか育ててもいくということですね。そういうのからすると、可能性はあるのではないかなと思います。そういうことでまた、市長さんもお忙しいでしょうけれども、またいつかお暇があったらぜひとも、よく西谷温泉にいらしているということをお伺いしていますけれども、またいつか競秀峰でお会いしたいと思っております。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  競秀峰の遊歩道につきましては、私も2年前だったと思いますけれども、家内と一緒に歩きました。岩場のところに行くところがございますが、あそこはちょっと怖くて行けません。しかし遊歩道からずうっと入って行って、また岩場に出ます。そこのところをちょっと危険なのですけれども、ずっと行ってみました。もう苔類になっているのですね。土類ではなくて苔類になっている。なかなか、やっぱりああいうところでは松の木を植えるというのは非常に難しいのかなというふうに思います。ただ、遊歩道の方は雑木でありまして、あそこらの方で松の木であれば、それは活着するのではないかと思います。しかし、それは外から見えないですね、こちらの方から見ても恐らく。そして遊歩道の問題としては、私はそのとき思ったのは、竹が大分出てきている。あの竹対策というのを何とかしないと、今後あそこら一帯がみんなおかしくなるのではないかなということを感じた次第であります。 ○議長(村上猛)  中村議員。 ◆24番(中村詔治)  市長とはちょっと視点が違いそうなので、この議論をしてもなかなか折り合いがつかないかなと思います。日頃もう全面的に市長を応援していますけれども、この点に関してはちょっと視点が違うかなと思っています。小さい松が覆っているかなという気にとめながら、またぜひとも再度お時間がございましたら、遊歩道をお歩きになっていただきたい。それをちょっとお願いしまして、次にいかせていただきます。 市長が競秀峰の遊歩道を歩かれたというので、想定外の御答弁がありましたので……。いずれにしても松の景観がなくても、現在150万人のお客さんがお見えになっております。洞門周辺整備計画も、今計画されています。福議員さんが言われたときに、また具体的にはまだ今後という支所長の答弁もありましたけれども、現在、洞門の近辺にはオランダ橋それから耶馬トピアですね。特に耶馬トピアの風物館には、菊池寛の「恩讐の彼方に」のストーリー性ある見せ方とか、菊池寛のあるいは禅海和尚に対する展示品があります。そういうのをもう少し何か、青の洞門と、場所が離れていますので、これを何か青の洞門観光に直接結びつくような、こういうのが青の洞門にとって何か観光振興に、今から余り事業費をかけなくてやられることではないかなと思っています。 一つは、観光振興を語るときにいろんな大きなこともありますけれども、現実150万人来ているお客さんの青の洞門、ここの観光振興は大きなことよりも一つひとつの具体的なことを着実に進めていくのが大事ではなかろうかなと思っております。先ほどの清掃の維持管理等もそうですし、特にどなたか言っていましたけれども、トイレだけはとにかくきれいにということで、トイレのもっと清潔さとかも当然必要性があろうと思うし、台風5号の際の、まだごみ等がひっかかっているのが見えるような状況ですので、これは観光客から見ると決していい雰囲気で、またリピーターにつながるような維持管理につながっていないなと思っております。今ある素材をいかにリンクさせるか、そして現状の状況で、今年の3月に中津市観光審議会が、新中津市の観光振興にかかわる報告書の中の第4章で、観光振興戦略づくりというのが書かれております。基本的な考え方として、観光振興のための基本ポイント、そういうポイントの中で将来的に新中津市が観光目的地として確固たる地位を得るには、来訪者が注目し再訪を考え、さらにその経緯を広く宣伝してくれる仕組みづくりを忘れてはならないということで、具体的にはどうかとなると、観光地づくりの3原則がうたわれています。まあそうだろうなと思うようなことですけれども、一度訪れた人がもう1回来たいというリピーター性ですね。その次に大事なのが、知名度が上がったときに観光ポイントに集中化が起こる、交通渋滞、混雑、ごみ問題、資源破壊のマイナス要因が発生するということで、現在やはり150万人来ている、何といいますかね、小まめに維持管理といいますか、定期的に今どれぐらいの間隔でチェックしているのかなという思いがあります。これは、このチェックを行政がやるのか、あるいは地元の観光協会あるいは地元の地域の人、それから商売をなさっている方、ボランティアでやるのか、この辺はちょっとわかりませんけれども、今行政としてはこの辺をどういうふうに指導あるいは行政がどういうふうに立ち入っているのか、先ほど管理しているということですけれども、1週間に1回とか1カ月に1回見回っているとか、チェックの仕方はどのようにやっているでしょうか。 ○議長(村上猛)  本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(山田昌道)  今のは観光客の把握をどういうようにしているかということでよろしいですか。(「いや、清掃です」と言う声あり)清掃ですか。清掃につきましては、業者の方から掃除の日報が上がってきますし、担当課、私らも現地に赴いてチェックをいたしております。基本的には、写真と日報でチェックする、そういうことになっております。以上です。 ○議長(村上猛)  中村議員。 ◆24番(中村詔治)  最後はちょっとわかりませんでしたけれども、行政の方でチェックしているというわけではないということですね。例えば、洞門の中の管理が行き届いているかとか、景観上、だから、ごみが散らかってないかとか、あるいは何か目につく人工物の管理が適正かとかですね。150万人来ている、その青の洞門は300メーターちょっとの距離ですけれども、どういう状態になっているのかというのが、やはりしっかりとチェックする必要もあるのではないかなと思っています。 かつて使われた道路標識、ちょっと絞って観光振興にトップセールスマンとして市長もやられるということなので、ぜひとも観光振興に一つでも前向きにいくようにちょっと力を入れていきたいと思いますけれども。かつての道路標識が、例えば柱がそのままになっていたり、これは観光客から見ると、何でこういうところに道路標識の要らないのがあるのかなという、要らないものは美観を損なわなければいいのですけれども、やはり見たときに人工物の要らないものというのは美観を損なうところが当然あろうかと思います。そういう点でそういうその管理をやはりしっかり、これを行政がするのかあるいは行政が観光協会、地元の商売している方あるいは地元の地域にお願いするのか、道路の標識ですから県の方と関係するのかわかりませんけれども、この辺の目配りというか、この辺がもうちょっとやはりチェックする必要があるのではないかなと思います。 そういうことで、そのチェックを、掃除に限らずされているのか、あるいは今後そういうところにどういうふうな対応、目配りをしていくのか、その辺をちょっとお聞きします。 ○議長(村上猛)  本耶馬渓支所長。 ◎本耶馬渓支所長(山田昌道)  道路標識ですから当然うちの市の方がやるということになりますし、台風の後もごみが確かに木に引っかかったままになっておりまして、業者も清掃しましたけれども職員も行って掃除等をいたしました。確か、それに競秀峰の関係は道路標識等一部、見えなくなったような道路標識もございましたので、それは撤去していきたいと思っております。 担当それぞれ管理部門が、それぞれ日常気をつけながらやっていきたい、そういうふうに思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  この問題は、みんなでやるべきだと思うのです。お店屋さんも気づいたらきれいにする、ここは市道だから掃除しないというのではなくて、自分の家の周りは向こう三軒両隣きれいにする、それからトイレでも汚ければ自分たちもやるし市にも言う、そしてみんなできれいにしていく、そういうことだろうと思うのです。これは市がやりなさいとなると、市だけにみんな責任をおっかぶせることになるわけですね。そういう姿勢では、私はよくならないと思うのです。みんなでやっていこう、そしていつも気をつけ、いつもきれいにする、そういうふうな姿勢が必要だというふうに思っております。 ○議長(村上猛)  中村議員。 ◆24番(中村詔治)  そこは市長、私も同感です。そのために、ぜひとも、先ほど言いましたように観光協会あるいは地元の方に啓発というか、この辺の働きかけが必要ではないかなと思っています。そういう意味では、もっと観光協会と密接な連携をとりながら、この辺は何か対処をお願いしたいなと思っております。 情報ネットワークですけれども、e-むらづくりに向けて今確かにアンケートもとられているようです。またアンケートの結果によって、今から行政サービスどういうメニューの盛り込みをされるのかということで、アンケートの結果を待ちたいと思います。 特にお願いしたいのは、共聴組合の代表者の方になろうかと思いますけれども、今年、説明会をされるということですけれども、地デジ対策だけでもありませんので、インターネットに詳しい共聴の関係者も交えて、ぜひとも周知徹底が共聴組合の皆さん方に伝わるような、少し代表者を交えてネットワークあるいはIT関係の詳しい人も集まっていただいて説明されると、さらに周知徹底がいいのではないかなと思っております。 ○議長(村上猛)  はい、お疲れさまでした。 ◆24番(中村詔治)  ありがとうございました。 ○議長(村上猛)  26番 池田議員。 ◆26番(池田勝一)  皆さん、こんにちは。12月議会の一般質問も、あと2人になりました。どうか最後まで、よろしくお願いいたします。また執行部の皆さん方も大変お疲れだと思いますが、あと2人でございますので、よろしくお願いいたします。 「雀より人がたまがるかかしかな」という文句を詠んでいただいたのは、山国のかかしを見に来た別府の方でございます。感想文の中に書いてありましたので、私も紹介させていただきました。 今年の秋は、東の三光のコスモス、そして西の山国のかかしの話題で、今一生懸命耶馬溪の紅葉、松のことを言っていましたが、紅葉も松もかすんだ秋ではなかったのかなというような気がしているところでございます。 そこで、私も山国町守実、かかしの里の住民といたしまして、この場をお借りしまして、わざわざ見物に来ていただきました皆様、そしてわらこずみの演出をしていただきました山国支所の職員の皆様方、また関係者の皆様方に、この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げたいと思います。 この山国かかしワールドは、10月7日から11月30日までの間、地域に住む婦人グループ13名の皆様が、村おこしとか観光のためとか、そんな構えた発想ではなく、田舎ならではの楽しみ、少しでも目に触れる方のいやしになればと思って、3年前から始めたものでございます。今年より展示する田んぼをお借りして広げたために、効果は驚くほどに広がり、観光バスやマイクロバスがとまるというような状態でございました。 新貝市長におかれましては、2期目の出陣式の折に、選挙カーの上からかかしに熱い声援の手を振っていただきましたし、かかしも「頑張ってください」と手を振っていたようでございます。また、ある支所長は日田からの帰りに、田んぼの中のテレビを観ながら寝ています酔っぱらいのおじさんに向かって、「池田さん、池田さん、起きなさい」と言った支所長の話題があるそうでございますので、それはあくまでもかかしだったようでございます。 このように、反響は大変大きなものになってきました。マスコミもおもしろいという報道をしていただきました。中津の中で限界集落といえば山国町と言われるような昨今でありますが、少数の女性のパワーで、補助金も欲しがらず、手づくりでこれくらいのたくさんの人を呼べる、私はまさにこれが今後の新しい観光の一つであろうという思いがしております。合併のときの山国町の役目は、自然との共生そしていやしのまちづくりという任を負っておりましたが、地域の方々がその役目を果たしていることに感謝を申し上げるものでございます。そういう意味で、山国の現状をまず御報告させていただきました。 もう1点、12月2日の早朝、山国町の吉野地区の公民館の火災におきましては、多くの方々に心配をおかけしました。また消防関係者には、日曜日の早朝の火災ということで、多くの団員の皆さんも出動していただきました。地域の人になり代わりまして、ここで厚くお礼を申し上げます。 なお、この吉野地区は、山国町きっての公民館活動の盛んな地域でございます。この吉野地域は、市町村合併前の溝部小学校があった地域でございますが、小学校が廃校となり、地域では唯一の公の館として、公民館を中心に元気な集落として活動を展開していました。火災により、建物の内部は使用不能状態でありますが、外部は残っております。地域の人々は、これを目にすることは本当に忍びない思いがしていると思います。そこで、まずは早急に取り壊しをお願いしたい。また今後、心ある対策をよろしく、この壇上からするものでございます。 それでは、遅くなりましたが通告しております一般質問に入らせていただきます。 通告してありますのは、大きく1点でございます。地場企業の育成及び振興についてでございます。 新貝市政2期目の六つの大きな政策の中の一つとして、地域経済の活性化と産業の推進が掲げられています。そして拠点都市にふさわしい商工業の発展ということがうたわれていますが、早速、今議会に地場企業の工場新設などの助成制度、中津工業化促進条例を提出していただき、地場企業の振興そして進出企業に対するその意気込みを感じるものでございます。また一つの条件整備ができることになりますが、同僚議員の質問にありましたように、企業が進出する条件整備にはまだまだ努力しなければならない工場用地の件をはじめ多くあると思いますので、今後ともさらなる施策をここにお願いをするものでございます。 さて11月30日の新聞には、お隣の日田市にはキヤノンが進出することが報じられました。また豊後高田市には自動車部品メーカーの東海化成工業の進出が報じられました。どの市も条件整備を行い頑張っているようでございますが、当市もダイハツの2期工事も完了して、年内稼働で生産能力は50万台に迫ると言われています。そうした中で自動車関連会社も中津市内には相当数あると聞いていますが、そうした地場企業また自動車産業等に今後希望を抱いている企業のための技術支援策も今後の大きな企業の受皿の条件整備の一つであろうというふうに思っておりますし、大切な振興策であろうと思っております。 質問の通告書には、「地場企業の技術力向上のための施策は」と書きましたが、すでに中津市では中津市産業科学技術協議会がその大きな任を果たしていると伺いました。そして、その会長は副市長が務められていると伺いました。 まず第1点としまして、産業科学技術協議会の役割、活動方針そして今後の課題があればお伺いします。また、その他の技術力向上のための施策があれば、あわせてお伺いをしたいと思います。 2点目といたしまして、九州北部地域の自動車産業の集積の中で、中津市の現状はどうなっているのか、関連会社数また総雇用人数を教えていただきたいとおります。 さらに、先日の古江議員の質問にもありましたが、近い将来進出が予定されている企業、また市、県等に進出打診のある企業を把握されていれば、公表できる範囲で結構でございますので、改めてお尋ね申し上げます。 3点目といたしましては、6月議会で私の質問の中に、企業誘致のための用地の質問がありましたが、その答弁の中で、6月中に旧下毛地域をはじめどのくらいの適地があるか、遊休地があるか等を調査するというようなことをお伺いしまして、その調査結果ももうでき上がっていると思いますので公表をお願いいたします。 あとは、質問席の方から質問させていただきます。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  それては3点の質問に対して、お答え申し上げます。 まず最初は、産業科学技術協議会の役割と今後の課題というようなことであったように思います。 それにつきましてでございますが、中津市産業科学技術協議会では、地場企業に不足しています人材の誘致事業及び企業の経営改善に資するためのコンサルティング支援事業と、会員企業の求人情報や企業向けの各種セミナーの案内等をホームページにより提供しております。例えとしては、大分県立工科短期大学、それと大分県産業創造機構、大分県産業科学技術センター等と交流を行いまして、これはISOは中津の場合は品質と環境の部門が企業としては多く取られておりますが、この取得、それに5Sといいまして、整理、整とん、清掃、清潔、しつけというような企業のモラルに関することの推進と、企業個別の課題解決の支援を行っております。来年2月には商工会議所と共催で大分大学との交流、連携のためのセミナーを開催する予定でございます。また中津の企業紹介をした冊子を、2年に一度発行しております。域外に、中津の企業をPRするためのものでございます。 今後の課題につきましては、自動車産業への進出を希望する企業への技術力向上、支援強化と会員相互、これは異業種でございますが、交流による新しい物づくりへの挑戦等を考えております。 次に、中津市の自動車関連企業数と雇用という問題でございましたが、この件につきましてはダイハツ関連の1次メーカーが4社ございます。日産関連の1次メーカーが7社ございます。その他ダイハツ関連の進出企業は、10社となっております。また大分県自動車関連企業会の地場会員企業、これが現在26社となっています。 自動車関連企業の従業員総数でございますが、中津市が約4,000人、周辺の、これは宇佐、高田、豊前市を含めますと約5,000人となっております。 企業誘致につきましては、県企業立地推進課との連携を非常に密に行っております。工業用地等の条件が整えば、進出する企業はまだ多いというような情報を得ております。市では、中津市工業用地適地等調査検討委員会というものを10月に一応設置いたしまして、協議を行っています。その中では、本庁、支所の情報交換それに工業適地の把握を行うとともに、法的な規制や開発手段、方法等の協議も行っております。 そういう中で、各支所の工業用地についてでございますが、今のところ三光支所で2地域、5ヘクタール、本耶馬渓支所で7地域、15ヘクタール、耶馬溪支所で11地域、40ヘクタール、山国町支所で4地域、2ヘクタールというような形で24地域の62ヘクタールを検討しております。旧中津市につきましては10地域、35ヘクタールというふうになっております。以上でございます。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  まず一番最初の、中津市産業科学技術協議会の件でございますが、この事務局を市の工業振興課と中津商工会議所が行っているということでございますので、その課題について商工会議所の方からちょっと話を伺って、私もなるほどなと思いましたので、それにつきまして改めて質問をさせていただきます。 今後の課題、要望として、中津市産業科学技術協議会のソフト的なものはこれからまだ必要であるが、さらに今後はハード的な技術支援策を行う施設が必要であり、強く要望しているということを聞きました。地場企業は時代の要請に即応した技術力の革新や確保に困難を来していることが実態であり、産業科学全般における新技術、新商品の研究、開発並びに地場企業に対する恒常的な技術力の向上と人材育成への支援をスピーディーにかつタイムリーに行うことが必要であると業界は言っております。 そこで商工会議所では県に対して、大分市にある大分県産業科学技術センターと同様な機能を持った産業科学技術研究所並びに工業技術センターを中津に誘致していただきたいというような運動を展開し始めたようでございます。その件につきましても、私もなるほどなと思っているところでございます。というのは、お隣の日田市には日田市産業工芸試験場があり、地域資源である杉皮の活用を図るため、技術の開発や先導的製品提供による試作、開発が行われております。また別府におきましては、歴史的に温泉利用と並んで発達してできた竹工芸やツゲ細工などの生活関連産業と竹資源の活用に関する技術開発を専門とする、特に竹工芸について技術集積と情報蓄積における全国唯一の大分県竹工芸訓練センターがありますが、こんなに企業が集積した県北には、そうした技術を提供する場所がございません。そういう誘致運動を市としてもやっていただきたいと思うのでございます。これが県議会であれば県知事に、私が県会議員であれば申し上げるのでございますが、市議会でございますので市長さんを筆頭にそういう誘致運動をしていただきたい旨でございますが、その点につきまして御答弁をお伺いしたいと思います。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。
    ◎産業振興部長(合澤伸一)  工業技術を支援するセンターの誘致についてということでございますが、今、私どもとしましては商工会議所の方と県北地区にどういうような形でどういうものが欲しいのか、もっと具体的に示さないと、これは要望するにしても陳情するにしても難しい問題であろうというふうに考えておりますので、その辺を協議しているところでございます。以上でございます。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  部長のお考えでは、的を絞って推進してほしいということだろうと思います。その指導役割を工業振興課の方で十分に詰めていただきたいというふうに思っているところでございます。 例えば宮崎県でございますが、宮崎県の延岡は宮崎の県北にあたります。旭化成がありまして、県都に総合的なやはり試験場があったのでございますが、延岡にはありませんで、長年かけてやはり商工会議所等の運動、それがまた延岡市に伝わって、その要望が通り、宮崎県機械センターが設立されて、今宮崎ではそれが核となって技術の提供をしているというようなことがございますので、よい前例がございますので、中津市も十分にそういう運動に努めていただきたいという思いがしているところでございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  本件につきましては、商工会議所会頭の方からもお話を伺っております。 それで、やはり県に要望するには具体的にどういうことが欲しいのか、どういうことを今後やるべきなのか具体策を示していかないと、なかなか県としても漠然とした要望というのにはこたえにくいのだろうと思います。愛宕会頭のお話は、何も研究所そのものを持ってきてもらうということだけではない、そうでなくてもいいのだ、その分室でもいいのだ、こういうふうなこともおっしゃられております。したがって、この県北におけるそういった研究機関というものは、どういうものがふさわしいのか、何をしたいのかという、そういった具体論についてはやはり今後商工会議所と詰めていかなければいけないと思うのですね。そして、はっきりしたものができて、初めて要求ができるのではないかというふうに思います。決して逃げるとかそういうことではございません。前向きに考えていきたいと思いますが、商工会議所も市に言ったら市がもう全部やってもらえるということでは、これは何が欲しいのかというニーズの問題がございますので、一緒になって考えていかなければならないというふうに思っております。 それから、もう1点よろしゅうございましょうか。(「はい、どうぞ」と言う声あり) 先ほど、山国町におけるかかしワールドの御報告がございました。その前に池田議員から、皆様方から来た意見とかを3冊に及ぶものを見せていただきました。私は読みまして、読んでいるうちに実は涙が出てきました。それは感動であります。本当に、来た方々が感動を受けた。そして今議員が言った俳句を寄せられた方、それから中には、今日は夫婦げんかをしたので来たと。これを見て、夫婦仲が戻りました、こういう意見もございました。北は北海道から南は鹿児島まで、本当に広範囲の方々が来られた。そして見たことによって皆さん感動を受けた。それから、心の和やかさといいますか、そういうものをものすごく実感して帰ったということでございます。私は、豊後高田が昭和の町ということで、これはハードを中心にした施設であります。しかし、このかかしワールドは、私は今回のテーマは昭和を題材にしてソフトで勝負した。ここに非常に大きな意味があると思います。ソフトを開発したのですね、これは。一見ハードに見えますけれども、心というものを非常につくり上げていった、すばらしいものだと思います。そういった意味におきまして、皆様方に感謝申し上げたいと思います。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  ただいま市長より、かかしワールドにつきましてのありがたいお言葉をいただきました。この件につきましては、帰って女性の方々にその気持ちを十分に伝えたいと思います。ありがとうございます。 質問ではございましたが、先ほどの宮崎県の件も、やはり分場でございます。そのままセンターが来たのではなくて、分場としてやっているようでございますので、的が絞られてないとかそういう問題に関しましては、今後、工業振興課等の御指導方もよろしくお願いしまして、この大きな中津市の工業、市の中の盛り上げを十二分に図っていただくことを切に希望しているものでございます。 2点目の、自動車関連企業数また雇用人数等も、わかりました。そこで、聞くかもわからないというふうに伝えておりました工業生産高といいますか、それについて中津市はどのくらいあるのか、大分県では現在、約3兆円と言われております、その中で占める割合をお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  それでは、製造品の出荷額について、お答えします。 直近の18年でございますが、大分県につきましては今議員おっしゃられましたように3兆8,900億円でございます。中津市が3,400億円でございます。大分県の中の中津市の割合としましては、約9%でございます。 16年の出荷額ですが、これが1,655億円でございますので、それから対比しますと約2.05倍となっております。大分市が2兆4,600億円ということでございます、他市の例としましてですね。 これはダイハツの第2工場稼働後になりますけれども、中津市は5,000億円を超えるというふうに予想されております。以上でございます。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  ダイハツの第2工場の操業によりますと、中津も5,000億円を超えるというような出荷額になるそうでございまして、工業に対する市民の思いも大変強いものがあろうかなというふうに思っておりますので、工業振興課のますますの今後の御活躍をお願いいたします。 先ほど3番目としまして、中津市工業用地適地等調査検討委員会というのが10月に発足されたということを伺いましたが、このメンバーをまずお聞かせ願いたいのですが。 ○議長(村上猛)  工業振興課長。 ◎工業振興課長(松下太)  会長が副市長でございまして、あと各部長それから総務、財政、企画課長、それと各支所の支所長に入っていただいております。事務局は、工業振興課でございます。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  先ほどのこのメンバーの検討委員会の皆様方が適地を、よい適地を考えていただける、指導していただけるということでございますので、私たち中山間地に住んでいる者も、何か遊休地があれば工場の進出があるのではないかなというふうな思いがしておりますし、期待もしております。というのは、中山間地に大きな企業が来ても、働く人がおりません。10人規模ぐらいの小さな工場でもあれば、今言われているような限界集落のことにつきましても対策ができるのではないかなというように思っておりますので、県の企業立地推進課と協議をしまして、大きな企業だけではなく、田舎向けのそういう企業も推進を図っていただきたいなと、どの町村も思っているところでございますので、よろしくお願いします。そのことにつきまして、県とパイプ役のある副市長さん、何か答弁があればよろしくお願いします。 ○議長(村上猛)  副市長。 ◎副市長(是永修治)  企業誘致につきましては、県の方が主体的に取り組んでおられますので、県の方と情報を密に常に持っているところでございます。 私も県の方の担当の課長さんとか参事と直接お話をときどきしておりますけれども、工業立地促進法の規定によりまして、今後80社ぐらいを今誘致を予定しているということでございます。もちろん自動車産業だけでなくて80社を予定しているわけですけれども、今池田議員がおっしゃられたように、昔の農村工業導入のような考え方ですね、中山間地域の過疎地にどういう企業を導入するか、ある程度小規模のそういったものもないかどうか、私もそういう観点でまた県の方とも情報を密にしていきたいと思います。できる限り努力してまいりたいと思います。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  よろしく県との交渉も、お願いしたいと思います。 それから先ほどの協議会の件でございますが、私はこの中で一番なるほどいいことをしているなと思うものでは、人材の育成と確保ということでございまして、今後、団塊の世代の技術保有者、知的財産保有者の確保ということもこの中津市にとっては今後必要ではなかろうか、一番時期を得たものではなかろうかと思っておりますが、そういう方々のリスト等は十分に中津市は持ち合わせているのか、県の方で管理しているのか、その点をお伺いしたと思いますが。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  その辺のリスト等は、今のところ余り持ち合わせておりません。 そういうことで、この件につきましてはやっぱり商工会議所等と連携をとりながら、そういうリスト作成を今後していくようなことになると思っております。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  中津市にとってこれは大事なことだろうと思いますし、優秀な技術者がたくさん全国に散らばっております。そういう人のリストをつくるのも、いろんな役目で中津市もあろうかと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 時間が、まだあります。もう1点いきたいと思います。 日田市キヤノンの進出の際の報道に際しまして、なぜキヤノンが日田市に行ったのかということにつきまして、新聞には書いてなかったのですが、テレビの報道によれば、日田市から博多湾が近いからキヤノンは進出したというようなことをアナウンサーが条件として言っておりましたが、そのアナウンサーに私は言いたかったのは、中津港が近いから日田市にキヤノンが行ったのだというふうに言ってもらいたかったのです。なぜ博多が近いのかな、距離的にいってもまた新しい道路ができれば、なおさら中津港が近いのにと思っているところでございますが、その点で中津日田地域高規格道路等に対する日田の思いが薄いのかな、こんなことを言って悪いのですが、中津が思っているほど逆に期待してないのかなというような思いもしました。中津港の実態を知らないのかなと思いましたが、その辺の答弁を市長は言っていただいて、まぜくってはいけないと思いますけれども、言っていただけるなら、お願いします。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  そうですね、これは私もちょっと認識について、我々もちょっとセールスが足りないのかなというところがありますので、認識を改めていただくために、中津のポートセールスをやっていきたいと思っております。 確かに中津日田地域高規格道路ができれば、30分圏内になっていくだろうというふうに思っておりますので、ぜひその日田に今度来るキヤノンさんは中津港を使っていただきたいということで、セールスを今後も行ってまいります。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  どういう報道ぶりであったか、ちょっと私は見ておりませんでしたのでわかりませんが、恐らく現状を言ったのではないかなと。そうしますと、高速道路が福岡まではあるわけですから、日田から福岡はわずか1時間で行ける、そういったことから、そして今はスピードが速い時代で、工場というのも恐らく来年ぐらいにできるのではないかと思うのですね、これまでの経緯から言いますと。そのように、現状においてどこが使えるか、そういうことになりますと中津日田地域高規格道路はまだまだこれから五、六年以上かかるということでございますので、今の段階ではちょっと中津港を現実に使うという問題ではないだろうと思うのです。したがって、今後、中津日田地域高規格道路ができる段階になれば、大いにこの利便性というものをPRして、中津港の使用にかえていってもらうように努力したいというふうに思います。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  なぜ、そういうことを言うかと……かつて数年前まで県北拠点都市構想ということで基金を出し合って、日田市もその構想の中に入ってきた経緯がございます。それで、合併の前にちょっとそういう組織を解散したものですから、やはり私は、日田市が横でございますので、やはり中津市と日田市は切っても切れない関係である、日田市の方からただアサリを堀りに来る海だけではなく、利用してもらえる本当に身近な線で結ぶ日田市となってもらいたいために申し上げていますので、中津港の宣伝方、また中津日田地域高規格道路の宣伝も同じ温度で盛り上がるようにやっていただきたいなというふうな思いをしております。 ○議長(村上猛)  市長。 ◎市長(新貝正勝)  その点につきましては、中津日田地域高規格道路のことではなくて、212号線の改良の期成同盟会というのがございます。そして、この会議の席上で私は特に発言を求めまして、212号線がもう様変わりしつつあるのですよ、このことをぜひ知っていただきたいと。以前は212号線というのは、それほどの通りはなかったと思うのですけれども、現状においてはもうものすごい交通量になりました。そして中津港ができたということによって、もう中津から日田までが非常に近いものに今どんどんなりつつあるのですよ、そしてさらには阿蘇までがもう観光になり得るのですと、特に中津日田地域高規格道路ができれば、わずか30分で日田まで行ってしまいます、もう30分ぐらいあれば阿蘇まで行ってしまいます、こういうふうに大きく観光とかそういった面においても様変わりする要素を持っているのだと、そういう意味で212号線の改良の期成同盟の中で皆さん方に、中津港の重要性というものについて、あわせて御理解をいただいたところでございます。 ○議長(村上猛)  池田議員。 ◆26番(池田勝一)  ありがとうございます。私たちも一日も早く中津日田地域高規格道路の完成を待ち望んでおりますし、この中津市がやはり県北の拠点都市として、工業、農業そして観光、いろんな産業面で飛躍することを望みまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(村上猛)  休憩します。午後2時56分 ○議長(村上猛)  再開いたします。午後3時11分 11番 小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  こんにちは。会派、前進の小倉です。新貝市長さんの2期目の当選を、心よりお喜び申し上げます。クリーンな行政を、引き続きお願い申し上げます。 人は生まれ旅立ち死んでいく。生きていて仕事があって人とふれあえる喜びを感じる、このような年齢に私もなってきました。「山国川の「みず」と耶馬の「もり」のめぐみを受け、「ひと」が育ち、癒され、たゆみなく「もの」がうまれる、「人にやさしい」新しいまち"なかつ"」、この言葉は平成17年3月に合併したときの新中津市の将来像です。まさに目指すべきは、豊じょうの里であります。 今の日本国内を見ますと、油の高騰や失業率の悪化、そして食の安全を裏切った偽装行為が次々と出たり、子どもたちが悲惨な事件に遭うなど、将来を担う子どもたちの夢を奪うような事件、ニュースが流れております。 この中津市におきましては、ダイハツ九州の第2工場の完成により、50万台体制ができ上がったことや、中津港では国際港の第一歩を踏み出しております。そして中津日田地域高規格道路や東九州高速道路など明るい話題も多くあり、次世代を担う子どもたちには大きな夢と希望を与えることができます。 無難に2期目を迎えることができました新貝市長の重要政策の一つとして、災害に強いまちづくりを掲げております。安心して暮らせるまちづくりを、よろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い順次質問してまいります。 1点目の質問でありますが、地球の温暖化が顕著にあらわれており、農作物や海にも多くの影響が出ております。最近、角木の三百間の海岸から大新田の海岸についてでありますが、海岸の浜砂の動きにより、蛎瀬川の河口に年々、河口をふさぐように砂のたい積が延びております。それと、流域には台風や大雨による水害のおそれがあります。それと自見川の河口付近の砂のたい積が完全になくなり、台風時における大波による堤防の崩壊と水害の危険性が考えられます。蛎瀬川と自見川のこの問題に対しまして、原因と問題点の解決と対策について、お尋ねいたします。 2点目の質問といたしまして、世界の57カ国が参加した国際学力調査、PISAでの順位がまた下がったとの発表がありましたが、今年4月に行われました二つの学力テストの結果についてお尋ねいたします。 一つは、大分県が行っております小学校5年生、中学2年生が受けました基礎・基本定着状況調査の結果と、小学6年生と中学3年生が受けました文部科学省の行ったテスト、全国学力、学習状況調査の結果について、お尋ねいたします。 それから、2004年、平成14年から始まりましたゆとり教育のねらいと取り入れられた経過について、お尋ねいたします。 以上で、1回目の質問を終わります。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  それでは、蛎瀬川と自見川の問題について、お答えいたします。 蛎瀬川、自見川、これは両方とも2級河川でございます。2級河川という形で県の管理河川ということでございます。 まず1点の、蛎瀬川の河口の土砂たい積の問題につきましては、これは県議会の一般質問にも出されているようであり、自然環境、漁業関係等いろいろな調査、検討をしています。市としては県の検討結果を見ながら、整備が必要な事項については強く要望していきたいというふうに考えております。 また自見川及び周辺の海岸についての砂の流出でございますが、これにつきましても土木事務所に現状の状況調査をしていただくように要請をいたしております。その結果については、県の方から報告をいただくようにお願いしているところでございます。以上でございます。 ○議長(村上猛)  教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博)  大分県の基礎・基本定着状況調査それから全国学力、学習状況調査ということで、2点にわたって御説明させていただきたいと思います。 平成17年度の到達校につきましては、小学校2校、三保小学校と沖代小学校でございます。中学校は4校ありまして、今津中学校、中津中学校、三光中学校、本耶馬渓中学校でありました。 平成18年度の到達校につきましては、小学校12校でございます。南部、豊田、小楠、鶴居、大幡、今津、沖代、山口、秣、樋田、上津、下郷で、中学校は到達した学校はございませんでした。 なお平成19年度の今回の到達校は、小学校2校、鶴居と沖代で、中学校はございませんでした。 この3年間連続到達している県下の小学校は12校しかありませんが、そのうちの1校そして100人規模は2校しかありませんが、そのうちの1校が中津の学校でございました。中学校3年連続は県下5校しかございませんが、この中には中津は入っておりませんでした。 それから全国学力、学習状況調査の結果ということで、全国的な傾向といたしましては小中学校ともに基礎的な部分はおおむねよいととらえておりますが、応用的な部分は低い状況にありまして、中津市も同様の傾向を示しております。ただし傾向としてのとらえであり、中津市の中学校の状況としては、残念ながらよいとは言えない状況にあり、反省材料、課題ととらえております。 それから平成19年度の生活に関する質問の部分で、概要でいえば、夜決まった時間に寝る、そういうことについては若干ポイントは低うございます。そういう意味で教育長も「早寝、早起き、朝ごはん」というのを徹底していこうということで現在やっているところでございます。 それから、ゆとり教育のねらいと取り入れられた経過ということでございますが、平成8年当時、受験競争の加熱化、いじめや不登校の問題、社会体験の不足など、豊かな人間性を育むべき時期の教育課題に適切に対応することや、国際化、情報化、科学技術の発展、環境問題への関心の高まり、高齢化・少子化など大きく変化する状況に対応できる人間づくりを教育の目的として、自ら学び、自ら考える力など、生きる力の育成をねらいとしたものであったととらえているところでございます。 それから取り入れられた経過ということでございますが、行ってきたこととしては教育内容の厳選と基礎・基本の徹底、一人ひとりの個性を生かすための教育、豊かな人間性とたくましい体を育むための教育改善、さらに知識偏重を是正するために、横断的・総合的な指導など、学校週5日制の中、推進してきたということになろうかと思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  それでは、2回目の質問に移らせていただきます。 蛎瀬川の水害の及ぼす範囲でありますけれども、牛神、蛎瀬、米山地区、それから蛎瀬川に流れ込んでおります蛭川関係は、蛭子町、日の出町、中殿地区など広範囲に及びます。豊じょうの海であったこの干潟にカブトガニの生息や渡り鳥の飛来場所となっていると言われておりますが、カブトガニや飛来する鳥の種類が年々少なくなってきております。と同時に、アサリ貝、バカ貝、オバ貝の水揚げも減り、のり養殖等を正業としていた人も少なくなっております。 このように、砂のもたらす影響は大きなものがあります。問題の一つに、中津港が考えられると、地元の漁業関係者が申しておりました。この解決の一つとして、河口やその他の場所に、海に向かってテトラポット等を設置すべきと言っていました。昔は竹かごに石を入れて、アサリ貝の住むところに設置して、砂の流出を抑えると言っていましたが、市としては何か具体策があればお尋ねいたします。 ○議長(村上猛)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(合澤伸一)  この問題については、先ほど私が申し上げましたように、河川と海岸線の管理があくまでも県管理でございます。そういう形で、市が単独にどうこう動けるというようなものでもございませんので、その辺は県の今後の動向をうちの方は注視しながら、要望事項があれば県の方に申していきたいというふうに考えております。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  私の子どもの頃は、潮干狩りに行くのが毎年の3月、4月の恒例となっておりましたし、耶馬溪の方々も春の遠足には中津の三百間などに来て潮干狩りに行ったとお聞きしております。一日も早く、この海が豊じょうの海となるように対策を考えていただくよう、要望いたします。 それから教育問題でありますけれども、個人尊重、個人主義とも言える中で、学校での保護者の連絡表がなくなったり、中学、高校生の父親で4割の親父が子どもを叱れない、だめ親父になっているとの福岡市での調査結果や、学校に対して不当な要求を言ってくるモンスターペアレントが増加するなど学校運営のやりにくい時代ではありますが、大分県が行っている基礎・基本定着状況調査によりますと、到達校は中津では17年度、18年度と下がり、19年度は小学校2校と下がってきていますが、このテストの結果はどのように活用されているのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(村上猛)  教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博)  今議員言われたとおりで、17年度、18年度のときには大幅に増えたということで、県下から注目を浴び、新聞でも報じられたところでございますが、今回は全体として下がっているという現状でございます。 今の質問につきましては、2点のことが言えようかと思っております。各学校では学校の実態や、学校の実態というと子どもそれから家庭、地域、教職員などが学校の実態ということになろうかと思いますが、学校の実態や校長の経営方針などに照らして、次年度の学校、学年、学級など常に経営方針を立てているわけですが、その経営方針に生かしていくということになっております。 また市教委、私たちでございますが、私たちは中津市全体の課題を見つける、そして教育行政として可能な支援策を企画し実践していくということになろうかと思っております。 このような各学校、市教委で生かしているという説明にかえさせていただきたいと思います。以上です。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  学力テストにおいて、表現力や思考力が十分に身についていない子どもが多い実情が明確になり、経済開発機構、OECDの国際学力調査、PISAなどでも同じような傾向が出ております。 文学的文章の読解力不足に対する支援事業の内容について、お尋ねいたします。 ○議長(村上猛)  教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博)  今言われた文学的文章に対する読解力というのは、先日12月2日の定例の教育委員会でも若干お話しさせていただきましたが、これは平成15年度と16年度に実施された県の定着状況調査の結果、中津の小中学校の9割近くがその部分が欠けているというのが見えました。 そういうことで、先ほど申しましたように中津市全体の課題ととらえまして、モデル事業として平成17年度、小楠小学校と如水小学校、平成18年度、本耶馬渓中学校と下郷小学校の学校図書館を電力化し読書推進を図る、それから平成18年度からは学校図書館支援事業として、小楠、如水、和田、本耶馬渓中、城井小、下郷、三郷小学校においてボランティアの方々などに御協力をいただき、支援事業を行っているところでございます。以上です。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  このボランティア団体の支援事業でありますけれども、これはほとんど読み聞かせではないかと思います。この読み聞かせについて私は別に反対するわけではありませんけれども、低学年は読み聞かせでもよいと思うのですよ。高学年になれば、絶対に音読をさせていただきたいと思います。これはなぜかといいますと、読み聞かせの場合、読む人の体験と気持ちが出てしまうということですね。自ら学ぶ力を育成するという意味においては、音読をぜひすすめていただきたいと思います。親が何でもかんでもしてやると、これびったれ、ずうそになります。そしてごてくされの人間となってしまいますので、ぜひ子どもさん方には音読、一つの例ですけれども、ひとつよろしくお願いいたします。 読み書きそろばん計算が、私たち子どもの頃からよく言われた言葉です。教育において目に見える学力、点数、成果第一でありましたが、詰め込み教育が落ちこぼれ、あるいは非行を生んだ原因で問題があると言われ、新しい学力として見えない学力、つまり、やる気、考える力、見る、聞く、話すことが今重視されています。つまり、問題の正解、回答を求めるのではなくて、それに対するやる気とか考える力も大切だということでやられているのですけれども、答えは、今計算機を打てば出る。知りたいことはインターネットで調べればよいと、こういうことをやっているものだから、もちろん本に関しても、自ら本を読むことはしないので、こういうことをしないものですから、応用力もついてこない状態となっております。これは先ほど言いましたけれども、つまりびったれになるのですよ、自分でやろうとしないものですから。 スポーツに例えてみますと、幾ら鍛えても相撲の基礎、基本の体ではマラソンは走れません。スポーツ嫌いとなります。一生懸命相撲を教えても、走ることはできないのですよ。その子は走るのが速くなりたかったら、これは絶対スポーツ嫌いになる。これは、勉強も学力も同じだと思われます。勉強が好きになるような指導が必要です。 全国学力テストの調査で、学習環境と生活習慣で正解率の高かったのはどのような子どもたちだったのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(村上猛)  教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博)  今の御質問にお答えする前に、その前の私の説明がちょっと悪かったかなと反省しておりますが、先ほどの読解力の件で読み聞かせボランティアの方々の協力を得ていると。ただ、それは団体の協力を得ているということで、いつも読み聞かせを重要視しているわけではございません。図書館の中で児童会、生徒会というのがありまして、図書委員というものがいて、本の貸し出しなどを通常しているわけですね。そこにもお手伝いをいただいて、それで電力化した部分とあわせて本の貸し出し、またそういうときに、こういう本がいいよというアドバイスをしていただいている、そういうことでございますので、ただ読み聞かせということだけではないことは、ちょっとお伝えしたいと思います。 それから、今言われましたところの件としては、一つの例として、ある新聞の社説を紹介させていただきます。毎日、本を読む子は国語の正答率が高く、家できちんと宿題をする子や朝食を取る子も正答率が高いというような分析が書かれておりました。ただ、各家庭での生活環境を改善することが大事であるとも書かれておりました。ただし、これは家庭教育に視点を置いて書かれたものというふうにとらえております。 そういうことから、このことがすべてに通じるということにはならないということを、ちょっとつけ加えさせていただきまして、御紹介とさせていただきます。なかなか数字というのは難しいと思います。 やっぱり、ある程度その方が話そうとする、考えを発表しようとすることに、ある程度のものを持ってくれば、そのようになってくる。だから、いろんな角度で見ていかなければならないと思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  ゆとり教育が平成14年から取り入れられてきたわけでありますが、この目的が非行や荒れ、落ちこぼれが、詰め込み教育が一つの原因であろうと考えて、ゆとり教育が始まり、生きる力、自ら学び、自ら考える力を育む教育の中に、総合学習の時間が生まれてきたわけでありますが、それでも今日、不登校、暴力行為の増加や、うつ病、小中で1.5%、中1で4%との、北海道千歳市内の調査発表がされておりますが、このゆとり教育によってどのように教育内容が変わったのでしょうか、それとその反省点についてお尋ねいたします。 ○議長(村上猛)  教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博)  先ほどのと少し重複するかと思いますが、このゆとりの中で、自ら学び、自ら考える力などの生きる力の育成を基本として、教育内容の厳選と基礎、基本の徹底を図ること、一人ひとりの個性を生かすための教育の推進、豊かな人間性とたくましい体を育むための教育改善、横断的・総合的な指導を推進するために総合的な学習の時間を設けられたこと、さらに完全学校週5日制になったことが上げられると思います。 その評価方法ということも関連があろうかと思いますが、少し説明させていただくと、他者との比較ではなく、自分の目標や学習指導要領の示す目標にいかに近づいたかなどが重要視されたということになろうかと思います。 また、それをもう少し簡潔に申し上げれば、意欲や関心などの観点に沿って評価をされていくということになったのが、現在の学習指導要領下のことではないかと思います。 反省点ということでありますが、なかなか難しゅうございます。実際、現在の学習指導要領自体が平成14年から実施されております。5年数カ月たったところでの反省というのはなかなか難しいのですが、あえて反省とすれば、このことが学歴社会それからマニュアル人間などの偏重教育からの脱却を目指し行われてきたはずのゆとりの中で、自ら学び、自ら考える力など生きる力をつけさせたいとして授業時間を削減してきた結果、応用力につながると考えられる思考力の欠如に結果的に逆につながってしまったのではないかな、そういうことが一つ大きな反省になるのかなと思っております。全国学力テストは、全国的に同じ状況を示しているということからしても、そういうことなのかなと思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  ゆとり教育のねらいは、大変にすばらしいねらいだったと思います。皆さんが学力が上がるように、平等な知、徳、体の教育がねらいであったと思われます。 それから、今から話す、例え話ですけれども、このようなことは優秀な中津市内の学校や子どものことではないことを先に申し上げておきます。 中教審の反省の中で、指導や教えることをちゅうちょしたので、問題を解けない子どもはそのまま進学をしてしまった。通知表も絶対評価となったので、テストの点数が悪くてもよく手を挙げて、たとえこれ答えが間違っていてもその子はよく手を挙げる、勉強に対してやる気があるので、通知表の点数はテストの点数がよくても手を挙げなかった、積極的にやろうとしなかったという態度がなかった場合は、どっちの通知表の点がいいかといいますと、やる気がある、行動力があるとか、そういう姿を見せた子どもの方が通知表の点数がよかったという例が起きております。 それから、授業内容が減ったので、反復授業をすることが一つできなかったということが出ています。今までは、次の時間のときに前の時間の3分の1ぐらいを、「前回こうしました、わかりましたか」と、そして積み重ねていったのが、時間がないのでできなかったということが一つあります。それと、共同ということで、グループ別に授業をやることがよくあります。私も、これを言うと中津の学校になって申しわけないのですけれども、先生が黒板に問題を書きます、そうしたら「はい、グループ別に分かれて」ということで、四、五人の子どもたちがグループになります。そうすると、どういうことが起きるかといいますと、できる子は一生懸命書くのですよ。ところが、できない子ども同士は何をしているかといったら、横でぺちゃくちゃ話ししているわけです。先生が「はい、3分前ですよ、いいですか」と言うと、できた子どもの答えをぱぱっと書くのですよ。そうすると「はい、もとに戻ってください」ということで、先生が「はい、わかる人」と言うと手を挙げるのです。これ、まさにカンニングですよ。自分の自らの力はついてないのですよ。こういう授業を目の当たりにすることが多々あるのですよ。だから、これ本当にゆとりの教育の中で、みんなが共同して、わからない人にわかる人が教えてやるとか、これはすばらしいことなのですけれども、わからない人は人の答えを見て手を挙げていくというような、もう本当に、本当は自分で力をつけなければならないところが、何かそこら辺がちょっと指導の立場で、先生は今まで教える立場だったのですけれども、もう支えるだけで、その行動があらわれていればいいですよというような感じになったかなというような感があります。これは決して中津であったことではありませんので、それだけは前置きさせていただきます。  それから、運動会でもそうなのです。これは、よく言われています。運動会でも、競走しないような走り方をしているのですよ。こういうことをやっているので、子どもたちが社会人になった途端に、もう成果主義ですよね。その中で行き詰まる子どもたちが増えているのではないかと思います。 先ほどから言いますように、ゆとり教育は、びったれとか、ずうそとか、ごてくされの教育になるようになってしまったのではないかなと、ちょっと反省点があります。 何もしなければ、する気が出るまで支えると、一体人間はどうなるのかといえば、びったれになります。もう、これしかありません。このようにならないように、中津市の教育の学力向上について今後どう取り組んでいかれるのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(村上猛)  教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博)  さっき議員さんは、中津のことではないと最後にもう1回言っていただいたので、何と言おうかなと思いながらも……。ただ、これは申し上げます。今議員さんが言われたところについては、確かに中津としても全否定できないところがございます。その辺はまた今後、改善を図っていきたいと思っております。 ただ、このゆとり教育については、私はこれは全否定しておりません。議員さんもさっき言われたと思いますが、本当はもっと大きな崇高なねらいがあった、そしてまた、それを私たちの方がもう少し具体的に子どもに伝えることができず、また保護者の方に説明ができてなかったということの責めは負わなければならないかなと思っているところであります。 今、質問いただいたところでございますが、中津市教育委員会といたしましては、簡潔に申し上げますと、小学校の時期は自ら学び、自ら考える力など、生きる力をつけさせ、人間の基盤づくりに励み、そしてここからでございますが、中学校では小学校で培った生きる力の上に、繰り返す中で得られる力、つまりドリルやトレーニングにも力を入れ、各種対応能力をつけさせたいと考えております。 さらに、国際化に向けて、郷土を愛し語れる力をつけさせたいと思っております。心の教育としては、豊かな体験をこれまで以上に創造し、子どもたちに体験活動をさせていきたいと思っております。以上です。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  ゆとり教育は結局、落ちこぼれの救済の教育、つまり護送船団方式です。遅い船に合わせていくということで、取り入れられたのではないかと思います。 ところが、これに対してよくできる子どもたちがふきこぼれたのですよね。子どもたちは授業がおもしろくない、授業中どうしているかというと、先ほどみたいに積極的に参加しないので、通知表の点がよくならないのですよ。ところが、この子どもたちはどうしたかというと、学校の教育がおもしろくないので塾に行くようになってしまったという現実があります。この格差社会の中、金持ちの子どもはますますよくなるといいますか、そういうことになってきて、少数のエリートとなるようなおそれが出てきたわけです。この格差社会の中で、塾に行けるような子はいいわけですよ。ふきこぼれた子どもたちにも今後、学校教育の中で目を向けられるようにひとつ要望といたします。お願いいたします。 それから学力、知識の向上は、ダイハツ九州の進出の選考の一つとなっていましたと言われております。日本は資源が乏しく、食料品でさえ輸入に頼っているような国では、自動車や家電製品などをつくり、売ることによって豊かになってきました。科学の知識や技術が必要です。びったれ社会では生きていけません。豊かになれませんので、よろしくお願いいたします。 それから、この教育基本法は昭和22年、終戦後につくられたとなっております。昨年18年12月にこの教育基本法は改正されました。昭和22年とこれは17年までしか出ておりませんけれども、そのときの平均寿命、男性が22年は50.06歳、これは17年ですけれども78.53歳、女性が53.96歳、85.49歳、それから出生率も当時4.54だったのが1.26です。それから65歳の人口の割合は当時4.8だったやつが今20.1になっております。それから高校進学率も、これは昭和25年ですけれども、42.5%が平成18年は97.7%となっております。それから大学進学率の10.1%、これは昭和30年ですけれども、それから現在平成18年は49.3%というように、社会、世の中が変わってきます。その中で教育の目標として伝統文化の尊重、郷土や国を愛する心と国際社会に生きる日本人としての自覚の育成とありますが、どのようなことでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(村上猛)  教育委員会学校教育課長。 ◎教委・学校教育課長(池永正博)  読んでそのままというと答えにならないと思いますので、ちょっと2点でどうかなと思います。 伝統と文化ということをちょっと私まとめているところですが、伝統というのは我が国の長い歴史を通じて培われ受け継がれてきた信仰、風習、制度、思想、学問、芸術やそれらの中でなす精神的なあり方を示すものと、伝統をとらえております。 それから文化ということについては、人間が自然に手を加えて形成してきたものが成果となって、衣食住をはじめ技術、学問、芸術、道徳、宗教、政治など、生活形式の様式と内容を含むものと考えているところでございます。 そういう意味で、この伝統、文化ということが今まで日本人は島国の中で無意識に接してきたのではないかな、それをここで言っているのは、もう少し意識化させていこうではないかということではないかと思います。その意識化させていった上で、その上で伝統と文化のよさに気づくようにすることが大事だろうと。もちろん教え込む部分は教え込む部分としてですが、基本的には気づくようにする、それが伝統にまたつながっていくだろうというふうに考えております。 そうしたときに、どういう手だてを考えられるかというと、身近な生活や体験などから学習を進めていく、外部講師を招きながらその地域の歴史を伝えてもらうというようなことがなされていく、その繰り返しをする中で、その人らしさ、その地域らしさということが伝わっていくだろう。そういうことによって将来、自分らしさということがわかってくれば、相手にもその人らしさがある、その人らしさがあれば、今度はその地域らしさがあり国らしさがあり、国際それぞれの国らしさということを認めることができるだろう。そういうことをここの教育基本法の教育目標の第5項のことを指して言われているのだろうと思いますが、そういうことを、その文章にないところで書いているようにあります。これは私のとらえだけでは、もちろんありません。こういう機会に申し上げているのですから各書物それから文部科学省初等中等局の、ちょっと名前は忘れましたが、教育課程の編成にかかわる方が書いた本等々、この中からそのように読み取れているところでございます。以上です。 ○議長(村上猛)  小倉議員。 ◆11番(小倉喜八郎)  目標の中に、郷土や国を愛する心、そして日本人としての自覚ということが書かれております。自分が今ここにいることの命のつながりから、何を愛し、命がけで守るべきであるかということも、これひとつ考える必要があると思います。 今話題になっております中津城でありますけれども、この中津城におきましても黒田如水が入り、それから細川、小笠原、奥平と続いてきわけであります。この黒田如水の時代に、皆さん方御存じですよね、あの赤壁のお寺の件は。あの宇都宮一族が滅ぼされたといいますか、特に子どもとか姫様は隣の中津川のあそこで打ち首になっているわけです。そういう歴史があるということを、ひとつ踏まえた上で、この奥平が今まで続いてこられたのは、長篠城の戦いのときに実は城攻めに合っているのですよ。そのときに鳥居強右衛門という一侍が、その取り囲まれている城の中から堀を泳いで渡って援軍を求めていくわけです。そして、この援軍を求めに行って帰ってきたときに、敵兵から捕まえられて、長篠のお城の中に向かって、援軍は来ないと言え、と言ったときに、一命をかけて援軍は来るということを言って、実はそこで処刑に合ったわけですけれども、この奥平家のこの鳥居強右衛門が一命をかけてこのことをやらなかったら、今は奥平家はあるかどうかわからないわけですよ。やっぱり、そういう命のつながりということを、これは今からの日本人として特に自覚する必要がないかと思われます。 最後になりますけれども、生きる力とは人生の花も荒波も乗り越えていく力、春の桜の花の散るを見て何を思うかであります。岡倉天心が明治39年、日本の文化を西洋へ紹介する本として、英文で書かれた「茶の本」の翻訳を読んでみますと、明治維新の中で廃仏毀釈の中で、日本人が命がけで日本の文化と伝統を守ってきたことがわかります。安心して子育てができ、平和な暮らしができる中津市を目指して、行政とともに頑張っていきます。 終わります。ありがとうございました。 ○議長(村上猛)  以上で、通告による一般質問は終わりました。 これで、一般質問を終結いたします。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これで散会いたします。 △議事終了 午後3時50分上記、会議の経過を記録して、事実と相違ないことを証するため、ここに署名する。  平成19年12月12日中津市議会議長  村 上   猛署 名 議 員  今 吉 次 郎署 名 議 員  中 村 詔 治署 名 議 員  恒 賀 愼太郎...